公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

ベタな締め方ではありますが

昔、千鳥のノブが「肉を焼いてご飯の上に乗せて、焼き肉のたれをかけたような料理が一番おいしい」というようなことを言っていた。
凝った味付けや熟練の調理法を用いた料理より、シンプルで分かりやすいものを食べたいと思うことは確かにある。
"ベタ"というと言い方は悪いかもしれないが、"王道"と言うこともできる。
ドリフしかり、吉本新喜劇しかり、展開が読めていたってみんなに支持されているからこそ今まで残ってきたものというのは存在する。


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ぼくはこの人のことをよく知らないが、ギャルママモデルとして注目されていた女性が離婚したらしい。
よく知らなかったので軽く経歴を調べてみたが、なかなか生き急いでいる人だという印象を受けた。
まず、この子は現在18歳だそうだ。
2018年12月に2歳上の男性と結婚して、2019年3月に長女を出産したとのこと。
つまり、16歳で結婚して(相手は18歳)17歳で出産、18歳で離婚したことになる。
初っ端から飛ばしまくっている人生である。
18歳なんてぼくから見れば、こないだまで精子だったような年齢だ。


この子の人生は、早すぎた結婚の"ベタ"で"王道"な途中経過としか言いようがない。
(まあその"ベタ"も世間の偏見と手垢にまみれたベタなので、早婚だからどうというわけではないが。)
しかも、17歳で出産した女児の名前を聞いてさらにその考えは強まった。
蘭愛(ララ)ちゃんと言うらしい。
「らん」の"ら"と「愛=LOVE」の"ら"からぶった切って読みを取ったのだろうが、こんな偏差値の低い名前を付けるあたりも"ベタ"としか表現できない。
現在は子供の名前を冠したアパレルブランドを立ち上げたらしい。
きっと今後はネイルアートや韓国語の勉強をしたり、野菜ソムリエの資格を取ったり、ギャルママの子育て術を記した本を出版したりするだろう。
彼女はまだまだ若いので、バツイチ子持ちとは言えこの先も異性との縁はあるはずだ。
そうなったときにまたベタな展開になることも想像できるが、それは子供が不幸な結末を迎えかねないので、そのベタだけは是非とも避けてもらいたい。


しかし、早すぎても「どうせ離婚するだろ」みたいに言われ、遅すぎてもやいやい言われ、結婚とは難しいものだ。
早くに結婚してトラブルもなく円満な家庭を築いている人もいれば、遅い結婚で家庭内別居のような状態になっている人もいるだろう。
分別のつかない、社会経験の浅い若いうちに結婚すると叩かれがちではあるが、経験を積んだ大人だからと言って結婚生活がうまくいくとは限らない。
2015年の厚生労働省の統計によると、女性の平均初婚年齢は29.4歳だそうだ。
とは言え、平均のあたりで結婚するのが必ずしもちょうどいいとも限らない。
特に子供のことは思った通りにいかないことも多いだろう。


ぼくは結婚したことも出産したこともないが、若い年齢での結婚は実際のところどうなのだろうと思う。
今までの人生で楽しいことはたくさんあったので、もしもそれを配偶者や子供と過ごしていたらもっと楽しかったのだろうか。
家族がいると体験できなかった出来事もあっただろうし、家族がいるからできたこともあっただろう。
肉を焼いて焼き肉のたれをかけただけのご飯でも、家族で食べると美味しいのかもしれない。
ぼくの仲良くしている友人たちはほとんどが結婚しており、基本的にうまくやっているように見える。
家族にしか分からない問題もあるだろうが、見た感じは楽しそうにやっているので本当に何よりだと思う。
みんな子供はいるし、家を建てたやつもいる。
男であれば、家とチンコはたてておきたいところだ。