今回は冒頭に書くことが思いつかなかったので8月に読んだ本をさっそく紹介していく。
念のためネタバレ注意で。
↓先月分↓
mezashiquick.hatenablog.jp
↓今回読んだもの↓※赤字の漫画は完結済み
- さむわんへるつ (4)
- 令和のおもちゃウーピン (1)
- 平成敗残兵すみれちゃん (11)
- ジュミドロ (9)
- 雷雷雷 (7)
- サンダー3 (10)
- どくだみの花咲くころ (5)
- 二階堂地獄ゴルフ (14)
- 時計館の殺人 (上・下)
さむわんへるつ (4)
同世代のライバルが登場したり、ルーキー戦が始まったりと4巻もますます少年ジャンプしている。
連載当初、本作がジャンプに向いてないって言ったやつとヤマトが麦わらの一味に加入するって言ってたやつ全員謝ってほしい。
くらげはしょっちゅう何かを食べており、彼女の一口が体形に比してやたらデカいということが描写されている。
今回もコロッケを一口で半分以上食べていたがそれにミメイが気付いているシーンがあり、彼がくらげの一口がデカいと気が付いたのはもしかしてそれが初だっただろうか。
令和のおもちゃウーピン (1)
45歳・中間管理職の加藤浩之の前に現れたのは、疲れたおじさんにしか見えない昭和生まれのおもちゃ「ウーピン」
毎日がんばっているおじさんを救いに来たと自称するウーピンが巻き起こす社会派ギャグマンガ。
作者さんはかつてジャンプで『メゾン・ド・ペンギン』『いぬまるだしっ』『トマトイプーのリコピン』を連載していた大石浩二さんだ。
まあ正直やってることは上記の作品と大体同じなのだが、「自身がおじさんなのでおじさんへの解像度が高い」と言うだけあり、作者自身の経験も相まって確実に同世代を刺しにきている作風である。
そもそも連載されているのがおじさん向けの雑誌である『SPA!』なのでさもありなんという感じだが。
特に16話の、加藤の同僚である石井が若い女性社員から好意を寄せられた際の話がよかった。
「男のダメなところを許容するのは長所ではなく短所」というセリフもよかったし、あそこで欲に流されない石井は素晴らしい。
年食ってる割に若者に誇れる知識も経験もないと自虐するおじさんは多いし、説教・昔話・自慢話はするなと高田純次も言っていたが、求められれば意外とそれっぽいことが言えてしまうのもおじさんである。
平成敗残兵すみれちゃん (11)
アニメイトで購入したところ4ページの書き下ろしリーフレットという気合の入った特典を入手できた。
裏設定が載っており、それによるとすみれちゃんの両親は彼女が幼い頃に事故で亡くなっているそうだ。
ミカが墓前で「お兄ちゃん」と言っていたので、すみれちゃんから見てミカは父親の妹で叔母ということになる。
すみれちゃんの家族って出てこないのかと思っていたが、割と重たい設定をぶちこんできた。
今回から歌のおねえさん編が始まったが、これが終わったらそろそろ3人目の平成敗残兵が登場するような気がしている。
1話時点では元メンバーは以下のように紹介されていた。
- 金回りいい → あゆみ
- 漫画描いてイベントで売ってる → おすし
- 地元に戻った → ?
- まだアイドルやってる → ?
1話の段階ですみれちゃん以外に顔と名前が出てきたのは「さゆり」であり、彼女は文化祭のときにうに仔が振り付けをコピーしたツインテールの人である。
つまり顔と名前すら出ていない人がもう一人いて、ファスラバが解散するときの回想シーンで髪型は判明している。
あの髪型はボブカットでいいのかは詳しくないので分からないが、とりあえず黒髪でシュラク隊のコニー・フランシスみたいな髪型だった。
リーダーがすみれちゃん、ギャル枠があゆみ、巨乳枠がおすしだとすると、残りは王道アイドル枠とクール枠ではないかと思う。
となると髪型的にアイドル枠がさゆりで、クール枠が黒髪の人ではないだろうか。
本作はプロトタイプになった読み切りがあるので、それを読めば分かるかもしれない。
ちなみにさゆりは年齢も判明しておりすみれちゃんのひとつ上の18歳であるが、この時点ですみれちゃんは2歳サバを読んでいるので実際に年上かどうかは不明だ。
連載では歌のおねえさん編は終わっているものの、そのタイミングで作者さんが産休に入ったため次回更新は10月予定とのことである。
元気に戻って来てまた楽しい漫画を描いていただきたい。
ジュミドロ (9)
思いもかけずに出会った作品だったので、終わってしまってさみしい。
ちょっと終わり方は唐突だった感はあるけれど概ね満足だった。
本巻において、今の人間はかつての人間によって作られたという事実が明らかになった。
教帝は自分も人間を作りだすことによって上位存在であるかつての人間と同等になろうと考えており、そのかつての人間の生き残りがラムネではないかと示唆されている。
まあ本作はあくまでラムネの物語なので世界観についての描写はちょろっと程度でいいと思う。
ところで近年、社会全体に余裕がなく、世間に自己責任論や勧善懲悪・因果応報の風潮が蔓延していると感じている。
自分で選んだことなんだから文句を言うな、レールから外れるようなことを選択したのはお前だから他人や社会を頼るなみたいなことを言っている人が多い。
また、迷惑をかけたのだから罰を受けろ、反省しろ、自分の罪と向き合え、加害者の顔をしてろみたいな懲罰感情が強すぎる人もいる。
これはフィクションについても同様であり、どのような文脈の作品であっても悪役(もしくは悪いことをしたやつ)は罰を受けなければ許せないと考えている人は思ったより観測できた。
例えば『SPY×FAMILY』の「ヨル」は殺し屋なわけだが、彼女がストレートに幸せになることは許せないという強火な意見を見かけたことがある。
自分もヨルが己の殺しと向き合う展開は必要だと思うが、感情が過熱しすぎではないかとも思うわけだ。
その点を考えると、自分はラムネが死ぬまではいかないまでも腕の一本くらいは持っていかれるのではと考えていた。
だけどそういうエンドではなく、ジャックが願った通りラムネが普通の女の子として生きていく道があってくれてよかったなと思う。
絵柄が変わったわけではないのに、終盤のラムネが本当に今までとは違った女の子のように見えたのは不思議だったが表情が豊かになったからだろうか。
ただラムネは友達の「たすけ」になると思って「敵」を斬ってきたわけで、彼女が今まで斬ってきた人間の大切な人がラムネを「敵」として憎んでいるだろうことも分かっている。
ラムネは最後の戦いで敵を斬らない選択をしたけれどすべての敵にあれが通じるわけでもないだろうし、もしも明確な敵意を彼女に向ける相手がいたときに今後どうするのだろうか。
だからラムネの贖罪の旅もちょっと見てみたかった気はする。
本作は必殺技がないため戦闘シーンの見せ場を作るのが難しかったと思う。
ジャンプ漫画で例えると『銀魂』なんかも必殺技がないが、銀魂は集団先頭を描くことや殺陣の描写が本当に上手で、敵味方の位置関係やどういう動きをしてそこにいるのかなどがとにかく分かりやすい。
一方本作はラムネの不気味な強さや見たことのない妙な構え、それから後半(特に65話)で顕著だった見開きの有効な使い方などが本当に見事だった。
ラムネは最後まで強かったけれど、本作の主要人物が持っていた異能力を有していないし、防具なども着けていないためずっと先頭に緊張感がありその点でも見ていて飽きなかった。
作者さんは本作がデビュー作ということだが、今後もどういう漫画を描いてくれるか楽しみにしている。
とても良い漫画でした。
雷雷雷 (7)
6巻で出てきた世界最強のババアが退場しそうになっている。
まあ最強の年寄りキャラは後進に道を譲るものだけれども、作者さんは前作の傾向から言っても強いババアが好きそうなのでどういう結末を用意しているのだろうか。
また、よくよく考えたら宇宙人がいい奴すぎる。
人類に何の見返りもなしに技術を提供し、人間の暴走で崩壊しそうになった世界を身を挺して救ってくれるなんて何が裏がありそうなものだが、セツコ曰く「人類のためになるなら構わない」と言うような存在だそうだ。
ただそうなると、スミレに力を与えた宇宙人が「彼女に危害を加える場合君たちを滅ぼす」とまで強い感情をむき出しにした理由が気になる。
積極的な敵意はないがスミレを守るためなら容赦はしないということで、それは彼女が「友達」だからだそうだが、この宇宙人は人類に接触してきた7体の宇宙人とはまた別な可能性もある。
サンダー3 (10)
今回で最終回となる。
GANTZって連載当初から言われ続けていたけど、自分はGANTZを本当に序盤しか読んでいないので思い入れはない。
そのため人によっては感じるであろうGANTZっぽいというノイズは頭になかった。
まあそれを差し引いても人に勧められるような作品ではない。
1話の斬新な設定や展開だけで注目を集める典型的な「SNSで話題」系の漫画であった。
広げた世界観を畳むわけでもなく、作品のクオリティが上がるわけでもなく、内容に密度があるわけでもない。
アイディア勝負という感じの作品だったので10巻もかけてやる内容ではなかった。
内容はさておきバズったもん勝ち、話題になったもん勝ちの漫画を生み出し、世間の関心を引いた後ダラダラやってアニメ化までこぎつけるというビジネスモデルでもあるのだろうか。
ちなみに、この記事をまとめている間に本作がGANTZ作者の別名義だということが明かされた。
そりゃそうだろうなと思っていた人、元アシスタントか何かだと思っていた人、様々の反応があるが自分は作者さんの漫画を今後読むことはおそらくないと思う。
どくだみの花咲くころ (5)
本作は子供の突飛な行動や表情の解像度が高いが、作者さんは何か子供に関わる仕事をしていたのだろうか。
また、3・4巻で行った林間学校の班のメンバーで今でも仲良くしてくれているのはうれしい。
信楽くんがちょっと清水くんに気を遣っているというか、ちょっと彼の感情を慮るような素振りが見えてきた。
彼らの学校に講演で来た水泳選手が「何かに夢中になることは素晴らしいが、それを支える人も同じように尊敬されるべき」と言った際、信楽くんは清水くんのほうを見たわけだが、清水くんは寝てて聞いてなかった。
いつか信楽くんのほうから感謝を伝える日はやって来るのだろうか。
二階堂地獄ゴルフ (14)
二階堂と亮介との勝負に実質決着がついたことで、亮介と藤田との3位争いになっている。
スポンサーを得る条件が3位以内に入ることであるため、亮介はここで3位を死守しなければならないのだ。
亮介はゴルフを「大人のスポーツ」であると127話で言っている。
しかし3位争いをしている彼と藤田は非常に見苦しい足の引っ張り合いをしており、二階堂も「ゴルフって嫌な奴が勝つスポーツなのか」と言っているくらいだ。
そう言えば『秘密法人デスメイカー』の作者はゴルフが大嫌いで作品でもそれをぶちまけていたが、二階堂のセリフを聞いたらものすごく同意するのだろうか。
時計館の殺人 (上・下)
古峨精計社の会長であった古峨倫典がコレクションする108個の時計を納めた「時計館」
その館内で起きる連続殺人事件と、並行して外で起きるもう一つの謎を解いていくミステリー作品。
中と外で謎を解いていくところは十角館のセルフオマージュと見ることもできるかもしれない。
館シリーズの第5作目にして初の上下巻。
1作目「十角館の殺人」に出てきた江南くんが就職した姿で登場する。
上下巻なのでボリュームは多いものの、あっという間に読み終えるほど相変わらずの先が気になる展開だった。
解説にもあったが、本作は確かに「古峨倫典の物語」と言ってもいいのかもしれない。
ネタバレになるので詳細な言及は避けるが、付き合わされる方はたまったものではないにしろ、愛情があり金や立場があれば誰でもやってしまうかもと思えるような真相だった。











































