公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

逃げるは恥だが君の膵臓を食べたい

逃げ恥は見てないし、どん兵衛のCMではどんぎつねしか見ていない。
ガッキーの出演作で最後に見たドラマは【マイ☆ボス マイ☆ヒーロー】だ。
いまいち思い入れがないと思いきや、ガッキーと星野源の結婚には心中がかなりざわついてしまった。
我々の世代で言うと、反町隆史松嶋菜々子が結婚したときに近いだろうか。
しかしこのもやもやは何なのか。
真希のときも、雅治のときも、景子のときも、さとみのときにも自分に関係のない出来事として流していたのに、結衣のときはどうも心中穏やかでない。


まあそれはさておき、昨年末にこんなことを書いた。

mezashiquick.hatenablog.jp

かいつまんで言うと、「婚活女性の求める"普通の男性"についての愚かしさ」という内容だ。
ブログの中盤にこんな記事を貼っている。

news.careerconnection.jp

当時、この「普通の男性論」がかなり話題になったのを覚えている。
ぼくもブログでかなり毒と恨みをまき散らした。


上のネットニュースが話題になり、ワイドショーで取り上げられ、番組で作成された画像がこちらだ。

f:id:mezashiQuick:20210520095540p:plain

この画像は見たことがある人も多いのではないだろうか。
元記事を見てもらえれば分かるけど、婚活女性が明確にこうした条件を提示したわけではない。
「恋愛コンサルタント」を名乗る謎の存在が、婚活女性の求めるニーズを解説しただけなのだ。
根拠なしの分析ではないと思うが、少なくとも記事内では「普通の男性論」の元となったデータは示されていない。
突然出てきた星野源に至ってはとんだとばっちりだ。
だから、記事や画像だけで婚活女性の身の程知らずと現実の見えてなさを笑うのは間違っているのだ。
間違っているのだが、素敵なカウンターだなと思っている自分もいる。
星野源を自分の留飲を下げるツールとして使ってしまって申し訳ないけど、彼がガッキーと結婚したことは個人的にかなりスカッとした。


結婚相談所のブログや、婚活女性の体験談などを見ると、彼女たちが求める"普通"のハードルが高すぎることに愕然とする。
この年齢なら"普通"年収はこれくらい、初回のデートでおごりらないなんて"普通"ありえない、旦那両親との同居なんて"普通"はない、などなど。
そんなもんは結婚してから考えろよと思うことも"普通"の括りで問題にしているのだ。
「今」のお前が結婚できていないから婚活してるんだろうが。
ぼくは星野源は魅力的な人だと思うのだが、分かりやすい男前でもないため普通の顔として例えに挙げる女性もいるかもしれない。
もちろん、全ての婚活女性が身の丈に合わない相手を求めているわけではないだろう。
センセーショナルな存在が目立つだけで、粛々と婚活をして幸せを掴んでいる"普通"の人が多数なはずだ。


小学生男子は「足が早い」だけでモテるのに、年齢を重ねると条件が増えていくのはどうしたことなんだろう。
おそらく、自分の選択が間違ってなかったと思いたいのだ。
自分はこの年齢まで待ったのだからその分だけ幸せにならないといけないと考えており、それは並みの幸せではダメなのだ。
既に結婚して子供もいる幸せな友人にマウントをとるためには、相手のスペックが最重要となる。
結婚が遅れたのに平凡なスペックの男性がパートナーでは妥協して結婚したと思われかねないし、早々に結婚しておかなかった自分の選択が間違っていることになる。
いつでもハイスペックな男と結婚できたけど、"あえて"この年齢まで結婚しなかったということにしたいのだ。


普通の男性を求める貴女はどうなのかと。
普通の女性ですか?普通の男に選ばれる何かを持ってるんですか?
婚活女性の求める「普通の男性」はガッキーを選び、ガッキーに選ばれるスペックなのだ。
彼を普通とするのなら、最低でもガッキーでないと普通の男性とは結婚できないことになる。
星野源はやっぱり普通の男性ではなく、それ以上のハイスペック人間だったのだ!って言いたいのではない。
君ら婚活女性が言ってる"普通"のレベルがどれほど高いか、そして君らはその"普通"にすら選ばれないのだと認識してほしいのだ。
ハードルを高く設定したところで、自分がそれを飛び越えられるだけの脚力があるかどうかは別である。
この場合は、ハードルが高いことにも気が付いておらず、飛ぼうとして脛を強打して初めて高さに気が付いたとなるだろうが。


その上、ガッキー32歳、星野源40歳の8歳差である。
結婚においてネックとされている年齢差も「普通の男性」なら易々と乗り越えられるのだ。
繰り返すが、決して婚活女性自身が「星野源=普通」と言っていたわけではない。
お前自身が普通でないから普通を求めるなというのは暴論なのかもしれない。
手に入るかどうかはともかく、求めるのは自由なのだから。
だけど、自分の普通を相手に求めて押し付けることは不毛だと思う。
とりあえず、なぜ結婚できないのか嘆いている婚活女性は方向性が見えてよかったじゃないですか。
ガッキーを目指せば普通の男性と結婚できることが分かったわけだし。
というかみんな変なんだから、世の中に普通の人間なんていないよ。


まあ偉そうなことを言っているけど、ぼくはただ単に己のルサンチマンを発散しているだけで、婚活女性に恨みがあるわけではない。
アホが嫌いなだけで、自分の幸せのために遮二無二になっている人を馬鹿にするつもりはない。
若いころは普通の男性なんてつまらないとしてときめきを求め、婚期に焦りだすと今まで見向きもしなかった普通の男性を上から目線で品定めする。
普通の男性は君らの受け皿ではないんでね、一生悪い男にドキドキしてたらいいんじゃないですか。


しかし次に結婚するのは誰なんだろう。
恭子(叶ではない)なのかはるかなのか、まさみか翼か架純か里穂か、誰でもいいけどガッキーほどの衝撃はないだろう。
ふたりとも爽やかでいい感じの夫婦だと思う。
ご結婚おめでとうございます。