公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

原始人の皆さん

自分の周りにあるものに存在して当然のものなど何一つなく、日々感謝して生きていこうといったことはよく言われがちな台詞である。
ぼくもその考えには同意で、特に年齢を重ねると素直にありがとうを伝えるのが難しかったり恥ずかしかったりるすので、思うだけではなく感謝の気持ちはハッキリ口にして伝えようと思っている。
好きな人や尊敬している人に感謝の大切さを説かれるのはその通りだなと感銘を受けるのだが、そのへんにある適当な自己啓発本に言われると少しイラっとするし、居酒屋のトイレに格言的に貼ってあるとスルーする。
感謝系の日本語ラップに至っては中身がまるでないので、言葉とは誰が言うかが大切である。
無くなって初めて大切さに気付くなんて間抜けなことはしたくないが、人生において幾度となくそんな場面に遭遇してきたし、おそらくこれからも経験することだろう。

何も言わなくても伝わるだろうなんてカッコつけて
取り返しがつかなくなってからアレ言っときゃよかったコレ言っときゃよかったって
ジタバタ醜態晒すのが男って生き物なのかもしれません

こんな台詞をある漫画で聞いたことがあるが、ぼくが今、存在の大きさを再認識して後悔しているものがある。


コロナ騒動において、マスクや紙製品が不足しており、最近はパスタや乾麺が品薄状態である。
騒動に関係しているのか不明だが、オイルポットがとにかく売っていない。
使っているオイルポットが破損したので、新しいものを探しているが売っていない。
以前に購入した近所のスーパーに行ったが、そもそもオイルポットのコーナーに何も並んでなかった。
それじゃあネットでと思い、同じものをAmazonで探したが売り切れていた。
一人暮らしのため巨大なオイルポットは必要なく、小さいものでいいのだが、ぼくの求めている小容量サイズがそもそも欠品しているのだ。
このまま新しいオイルポットが入手できないと、唐揚げを一回作っただけで油を全て処分するというバブリーな行為をしなければならない。


また、ぼくはアウターやパンツなどの一度着ただけでは洗濯しない洋服には、ブラッシングをしてファブリーズを吹きかけ、風通しの良いところに陰干しして湿気を抜いてからクローゼットにしまっている。
清潔感と洋服を長持ちさせるための習慣なのだが、近ごろ衛生観念が芽生えた原始人どものせいで、ファブリーズがなかなか手に入らない。
買占めが発生すると困るのはここで、普段からその製品を使っている人からすれば、習慣的に購入しているものが入手できないのはストレスである。
このままファブリーズの詰め替え用が入手できないと、ファブリーズ本体を購入してはまた次の本体を購入するという、貴族の如き行為をしなければならない。


オイルポットはともかくとして、ファブリーズのような消耗品はある程度ストックしておくに限る。
過剰に購入すると他の人が困るので、節度を守って購入するべきだ。
ハンドソープの品薄が続いているが、手洗いにおいては石鹸の方が効果が高いとする専門家もいるようだ。
ぼくは普段から牛乳石鹸の赤箱で体を洗っているため、赤箱が不足しないか心配している。
赤箱に比べて青箱の方が安いので、庶民の皆様におかれましては、ぜひ青箱でお手を洗っていただきたく存じます。



追伸
ブログを更新した数時間後、ドラッグストアに行ったらファブリーズがいっぱいありました。
原始人の皆さん、どうもすいません。