公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

唐揚げ2個とジャンボフランク

昔、彼女とティッシュのことで軽く喧嘩になったことがある。
ぼくが「ティッシュ取って」と頼んだ際、1枚しか渡してこないことについて指摘したのだ。
彼女からすればティッシュが何枚必要なのか知らないので、とりあえず1枚だけ渡したとのことだった。
だったらおおよそ何枚が必要なのか聞くか、箱で渡せば間違いがないだろう。
少なくともぼくは箱で渡すようにしているので、生活習慣の違いが浮き彫りになった。


昔はそう思っていたのだが、今は「箱で取って」ときちんと指定するようにしている。
自分が頼まれた場合でも、箱ごと持参する行動様式は変わらない。
相手の気持ちを読み取って最適な行動を取るのが大人だが、自分の求めていることを明確に発言するのも大人だ。
依頼者が両手がふさがっていて箱からティッシュが取れなくても、箱ごと持っていけばこちらが必要な枚数を取り出して渡すことができる。
いちいち、ティッシュの置いてある場所とティッシュを必要としている場所の往復をすることに意味はない。
そもそも、「ティッシュ取って」と頼まれて1枚だけ渡すやつは何を考えているんだろうか。
1枚じゃ鼻もかめないし、こぼしたものを拭くとしても戦力不足すぎる。
ティッシュ1枚でできることなどかなり限られてくるのに、その限定的な用途がティッシュ依頼者にピンポイントで起こったと仮定したのだろうか。


こういう日常のちょっとした行動如何で、ちゃんと頭で考えて行動しているかどうかが分かる。
たまによく行く近所のコンビニには、きびきびした女性の店員さんがいる。
レジ捌きがスムーズで、袋詰めのときにも高いものを寝かせて倒れないようにしている。
愛想と容姿もよくハキハキとしているので、人としてのレベルもかなり高い。
ぼくは厄介なジジイのように店員さんに覇気や愛想を求めていないので、コンビニ店員はモノを売ってくれれば何でもいい。
とは言え、気持ちのいい接客をしてもらえるとやっぱり嬉しいのだ。
正直、あんまりコンビニに行かないので、その店員さんの具体的なエピソードには乏しいのだが、とにかく若いのにしっかりした人だ。


しかし、彼女のようにかわいい店員さんが下手に愛想良くしてしまうと、変な人につきまとわれたり勘違いされたりする危険もある。
もちろんそんなつもりは店員さんには毛頭ないだろうが、世の中には常軌を逸した考えの人などたくさんいる。
不愛想よりは遥かにマシだし、ぜひ今後も明るく快活に生きていってほしいので、変なことに巻き込まれないように自衛するに越したことはない。
かわいい子は家に帰ったら彼氏のジャンボフランクを食べているだろうから、日常の所作に色気と余裕が混じってしまうのだ。