公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

同情するならマスク買え

今日の記事は汚ない描写があり、人によっては嫌悪感を覚える可能性があるため読むのは自己責任でお願いします。

「コロナ禍の貧困からパパ活に手を染める女子大学生が…」みたいなネットニュースを見るたびに、いつも「男子大学生は困ってないんだろうか」と思っている。
バイトがなくなったのは男子大学生も同じなはずで、女子大学生だけをフィーチャーするのはいかがなものだろうか。
しかしここで、「女の人は簡単に稼げていいな」と思うのは確実に違うと思っている。
だって金もらってもそんなことしたくないもの。


ママ活なんて言葉もあるし、女性向けの風俗だって世の中にはある。
だけど、いくらお金をもらったってババアとデートしたくないし、角煮状になったビラビラをチューチューしたくない。
(”角煮状になったビラビラ”のくだりはリリー・フランキーさんのエッセイから拝借した。天才的かつ気持ちの悪いナイスな表現だと思う。)
「女性は楽して稼げていいな」と思う人は、自分がババア相手にそうした商売ができるかどうかをまず考えてみるといいと思う。


nikkan-spa.jp

ところで最近は使用済みのマスクを売る女性がいるらしい。
うまいこと考えるもんだなあと思った。
どうせ捨てるものがお金になるなんて、何が商売になるか分からない。
流行りのSDGsというやつだ。


記事内にもあるように、下着は本体の材料費がかかる。
下着代以上の価格で売れたとしても、一時的に大きな出費があるのは痛い人もいるだろう。
それに比べてマスクは安価だし、調達も容易だ。
汚れている下着をリクエストする顧客がいるように、化粧が付着したマスクを求める人のニーズにも簡単に応えることができる。
それに、マスクを売るのは「罪悪感が少ない」のもポイントだと思う。
下着は性的なイメージが強すぎて、身体を売るのと同程度に抵抗のある人もいるだろう。
唾液や排泄物を売る人もいるらしいが、自分の出したものをせっせとパッキングしていたら情けなくて涙が出てくるかもしれない。
その点マスクは衛生用品かつコロナ禍での必需品であり、下着に比べて性を想起させづらい。
排泄物ほど汚ないわけでもないので、自分の尊厳が何段階も下がった気持ちにもならないだろう。


記事でインタビューに答えているマスクフェチの男性によると、「大事なのは匂い、口紅やメイクのつき方も踏まえた全体のビジュアル。」なのだそうだ。
マスク売りの少女よりもこの男性のことを掘り下げてほしいところだ。
自分なりに考えてみたのだが、匂いや化粧が付いたものを求めるのは偽造防止も兼ねられていると思う。
ぼくはブルセラ界隈には詳しくないけれど、顧客の求めているのは紛れもない自分だけの【本物】であるはずだ。
写真の子が本当に着けている下着やマスクが欲しいわけで、新品の下着や他人が着けたマスクなど欲していない。
ただ正直、パンツであれば手間や仕込み時間を考えると、天然ものではなく養殖を売る人も多い気がする。


下着に汚れや匂いを付けるとなると、トイレに行ったあと八分拭きくらいで済ませたり、何日も同じ下着で過ごさないといけないと思う。
衛生的によろしくないし、そんな下着で過ごしていたらテンションも下がるし、何より仕込みに時間がかかる。
お金に困っている売り手からすれば、少しでも回転率を上げて多くの顧客を捌きたいだろう。
疑おうと思えばいくらでも疑問を差し挟めるため、混じりっけなしのガチの本物を売ろうと思えば、目の前で下着を脱いで売るしかない。
その点、マスクに化粧が付くのは日常的によくあることだろう。
汚れても取り換えればいいから下着と違って着けっぱなしとなることもない。
個人差はあれど半日から一日同じマスクで過ごせば商品は完成なわけだから、生産性も高い。
マスクだって偽造しようと思えば適当に香水や口紅を付けることも可能だが、コストパフォーマンスの面から考えると養殖するのはいまいちな気がする。
それに、マスク売り自体が最近出てきた商売だと考えると、天然と見間違うレベルの汚れを付けられる職人は育っていないだろう。


ぼくは女性の下着については割と興味のある方だし、彼女の下着にも毎回コメントをするようにはしている。
しかし、あくまでも興味があるのは【下着+女性】の組み合わせであって、布単体に性的興奮を覚えるようなことはない。
いわば着用者ありきの下着フェチなわけだが、同じ下着フェチでもモノに興奮する人の話は聞いてみたいものだ。
マスク売りについては割といい考察ではなかったかなと思っている。
ただ、こんなことを真面目に考えている時点でぼくの尊厳もかなり傷ついたかなとも思っている。