公共の秘密基地

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後悔する人生を送ってほしい

風俗業に従事している女性に対して、「女は楽に稼げていいな」という男性がいる。
しかし、本当に楽な仕事だったらみんなやってるだろう。
逆に考えたら絶対にできない。
いくら大金を積まれたところで、豚の角煮みたいな色したババアの下半身なんか舐めたい男性がいるだろうか。
確かにそこらでバイトをするよりは稼げるかもしれないが、それに比例して身体的・精神的負担は半端ない仕事だろう。
決して楽に稼げる仕事ではなく、誰にでもできる仕事ではない。


【売春→援助交際】と変遷してきた女性の春を売る商売だが、言葉をぼやけさせて少しでもいいイメージにしよう、罪悪感を少なめにしようと姑息な魂胆が丸見えである。
"援助交際"のイメージも悪くなったことに気が付いたのか、ここ最近は"パパ活"という言葉が用いられている。
どうも、パパ活をやってるやつの言い分としては、「身体を売ってないし、おっさんも若い子と話せて嬉しいでしょ」というものらしい。
そもそも援助交際も最初はファミレスに行ったりカラオケしたりという程度からスタートした後、身体を売る子が出てきたので、パパ活も別の言葉に取って代わられるのは時間の問題だ。
まあこのへんの話は以前にも書いたので、今日言いたいのは他のことだ。


ananweb.jp

とりあえずこちらをご覧いただきたい。必読で。
まさにアホの書いたアホ向けの記事を見つけた。
初出は2016年で、ananに掲載されたのは2018年らしい。
パパ活という言葉が定着する前の記事なので、メディアも新しい言葉を定着させようと必死だっただろう。
問題になりそうな内容なのに、よく消さずに残しているものである。
この記事を書いた記者がどんな人間で、インタビューに応じている女性たちが実在するのかとかは知らないが、とにかく虫唾の走る内容だ。


そもそも、パパ活に肉体関係の有無は大して重要ではないことを、いまいち分かっていないように思う。
いちいち理屈をこねて正当化しようと試みることが見苦しいのだ。
性を売るのなら好きにすればいいし、お金をたくさん稼いでいる人を妬むつもりもない。
おっさんの金にたかっている分際で、経済を回しているだの男性の自己肯定感の向上に貢献しているだの、高尚なことを言っているのがアホらしい。
いくら自己弁護を重ねても堂々とパパ活をやっていることを公言できない時点で、後ろ暗いことをやっていると証明しているようなものだ。
両親や彼氏に、いつか生まれる自分の子供に、パパ活をやっていると胸を張って言えるだろうか。
いくら都合よく定義したところでパパ活のイメージがよくなるわけでもないし、尊い仕事をやっているなんて誰も思ってはくれない。
男性から見ても女性から見てもクズである。


また、インタビューに答えているのが、

29歳・営業
30歳・事務
34歳・営業
25歳・ネイリスト

というのもなかなか闇が深い。
25歳のネイリストはまだいいとしても、他のメンツはこんなことをしている場合ではないだろう。
パパたちは売れ残り女の人生に責任は持ってくれないし、今まで自分の価値だと思っていた若さや容姿は猛スピードで目減りしていく。
こんな濡れ手で粟みたいな仕事をして、この人たちは自分たちの性に価値がなくなったとき、まともな生活ができるのだろうか。


それに、こんなアホ女を甘やかしているアホ男にも責任はある。
女のやっていることは擁護できないが、おっさんも腹の中では馬鹿にされているだろうによくもまあ金を払えるものだ。
金銭感覚を乱して、女性の性が売れなくなったときにまともな生活を送れなくしてやろうとかいう魂胆でもあるのだろうか。
パパ活女の存在は、まともに生きている大多数の女性からすればとんだとばっちりだ。
一部の例を全体に拡大して解釈する人はいるので、女性全体が軽く見られてしまう。
お金を払っている男性にも同じことが言える。
確かに、チンコの指し示す方向に向かって行動するチンコダウジング的な生き方をしている男性はいるが、それも全体ではない。
同じ男として、こんなアホに金銭を差し出していることを心から軽蔑するし、情けないと思う。


風俗業もパパ活も、生活のためと割り切っている人もいるだろう。
それなら黙って粛々と働けばいいだけの話で、いちいち他人に認めてもらう必要などない。
人に言いづらい仕事ならなおさらだ。
別に仕事以外でも誰かに評価してもらうことはできる。
しかし、ananってセックス特集のときしか読んだことないけど、こんな売春指南みたいなことが書いてある雑誌だったのか。
名付け親である黒柳徹子も草葉の陰で泣いているに違いない。