公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

恵まれていることを自覚して謙虚に生きてほしい

以前、知り合いとの会話の流れで男女交際の話になり、彼女はできましたかと聞かれたけれどぼくの回答はいつも同じである。
その知人は既婚者なのだが、未婚の友人はほとんどマッチングアプリをやっているらしい。
出会いには数を打つのが大事だとは思っているし、市場に出なければ誰にも見つけてもらえないのでその点利用者の多いマッチングアプリは理に適っているだろう。
しかし、どうしてもやりたくないのだ。
自分の顔をインターネットに晒したくないという気持ちがとにかく強い。


マッチングアプリに限らないが、「みんながやっている」ことに妙な信頼を抱く人がいる。
赤信号みんなで渡れば怖くない理論で、「みんなやってるから安心」という考えがどうにも理解できない。
むしろ、みんながやってて人数が多いからこそ危ないことだってあるのだ。
某巨大掲示板には、アプリにいたブサイクな人や特殊なステータスの人が男女問わず晒されている。
運営側も対策をしているようで、画面がスクショできない仕様になりつつあるようだが、そんなものは信用ならないし悪意のあるやつは何とでもするだろう。


それに、顔や個人情報を晒されるだけでなく、犯罪的なものにまきこまれる恐れもある。
変な勧誘だったり美人局だったり性犯罪だったり、男女問わず危険な目に遭うことだってあるだろう。
例えば前にこんな記事を見た。

dot.asahi.com

まあ気の毒だとは思うけど、女性も同意してるわけだし全面的に同情の気持ちが湧かないところでもある。
そもそもこの記事にあるようなめぐり逢い、遊ばれて捨てられるようなことはアプリがあろうとなかろうと昔から起きていることだ。
だけど、マッチングアプリというシステムの構造上、こうしたケースは多いと思う。
マッチングアプリは強者男性による狩場なのだ。


上記の記事がyahooニュースに掲載されていた際、ヤフコメに【独身研究科・コラムニスト】なる人物が投稿していたコメントをお借りする。

私は「恋愛強者3割の法則」と言っていますが、男女とも恋愛能力のある者は3割程度で、残りの7割は恋愛弱者であり受け身体質な人間です。マッチングアプリでは、7割の恋愛弱者女性が3割の恋愛強者男性によってこうした被害にあうことが多いようです。3割の恋愛強者女性はそもそもこうしたサービスを利用する動機も意味もありません。
そして、さらに身も蓋もない話ですが、7割の恋愛弱者男性は、出会うこともなくただひたすら課金を続ける憂き目にあう可能性が高い。それがこうしたサービスのビジネスモデルであり、利用される場合は、サービスの顧客構造から見えてくるそうした現実をふまえてご利用された方がよいかと思います。

『3割の恋愛強者女性はそもそもこうしたサービスを利用する動機も意味もありません。』
『7割の恋愛弱者男性は、出会うこともなくただひたすら課金を続ける憂き目にあう可能性が高い。』
まさに身も蓋もなく、蓋で全力でぶん殴っている感が最高のコメントだと思う。


先ほどの記事は、恋愛弱者の女性がカースト上位の恋愛強者男性と縁があったことで勘違いしてしまうケースだ。
あいつらは恋愛経験の少ない女性の手に負えるものではなく、女性を悦ばせたり手玉に取ったり弄んだりすることに長けている。
あれよあれよという間に服を脱がされ、あんな穴やそんな穴をぐりぐりされ、飲んだことのないものを飲まされ、見たこともない手際でされたことのない縛り方をされる。
口づけを交わした日はママの顔さえも見れなかったどころではない、ママとパパに足を向けて寝られないレベルのことをされるのだ。
ちなみに女性は下を見ないので逆のパターンはない。
女性にとって自分の基準に満たない男性はいないものと同義なので、異性として見てもらえないどころかいないもの扱いになる。
そんなことはないと思われるだろうがそんなことはあるのでしょうがない。
男性はやれれば多少は許容できるので上でも下でもいいのだ。


そして不幸なのが、本来出会えるはずのない男性と出会えたことで、女性が自分の価値を高く見積もってしまうパターンだ。
穴モテと心からのモテを混同し、「自分は高レベルの男性と付き合ってきた」といつまでも夢を見てしまう。
お突き合いはしたかもしれないが、心の通ったお付き合いをしたわけではない。
スペックが優れていたのは相手の男性であって自分ではないのだ。
どうしてその男性と現在付き合っていないのか、どうして結婚していないのかが全てである。
女性って若ければ多少受け身でもアプローチされることもあっただろうから、自分が恋愛弱者だという考えに至らないんだと思う。


あんまり弱者だの強者だの言うのは好きではないんだけど、言い方を変えたところで本質は変わらないので今回は使わせてもらった。
恋愛やワンナイトをしたいんならマッチングアプリでもいいかもしれないけど、結婚したい人がアプリを利用していることがとても不可解だ。
結婚相談所にでも行けばいいんだろうけど、お金を払いたくないんだろうか。
アプリ関係なく、知らない人と会うというリスクについてきっちり考えたほうがいいし、そこまで考えが及ばない人はなおさら相談所を利用すべきだと思う。
自分を客観的に見られれば自己評価がぶっちぎることも、君子が危うきに近寄ることもない。
しかし人間は食い物とセックスのことになると冷静な判断ができなくなる。
男性の場合は一発抜けば冷静になるが、女性は抜いても(抜くとは言わないけど)落ち着きを取り戻さないのだろうか。


ぼくも出会い方については考えていかないといけない。
自然な出会いはないに等しいというか、出会いがないのが自然な状況なのでなりふり構ってはいられないのは分かっている。
しかしマッチングアプリだけはやりたくない。
誰かの悪意に晒されることはなかったとしても、成果を出せる気がしないのだ。
やらなくても結果が分かっていることなんてこの世には腐るほどある。
アピールできるポイントはあるけれど、アピールする人がいないのではどうしようもない。
なんとかして巨乳書店員と恋できないものか。