人生に意味なんかないので、しんどいことがあっても毎日楽しく生きていければそれでいいと思っている。
「小人閑居して不善を成す」という言葉があるように、いちいち人生に意味を見出したがるのは暇人か中学生くらいのものだ。
それと同じくらい、男女が分かり合うことは永遠に不可能なのだから、白か黒かをハッキリさせることも無意味だと思っている。
ぼくはずっと前から、「男の言うぽっちゃりと女の言うぽっちゃりは違う」と主張している。
男の言うぽっちゃりは「むっちり」のニュアンスが強く、女の言うぽっちゃりは「デブ」なのだ。
「アラサー女子」「昼顔妻」「パパ活」に代表されるように、耳障りの良い言葉を作って本質をごまかし、都合の悪い事実から目を背けている概念が多い。
「ぽっちゃり」もそれと同様に用いられている言葉であり、最近は「ふっくら」なんて言い方もあるらしい。
別に自分のことを過剰に下げる必要はないから、体型を自嘲して傷つくことはないと思う。
ただ、女性の言う自称ぽっちゃりがほとんどの場合ただの豚であることも事実だ。
例えばこの記事で挙げられているぽっちゃりのタレントは磯山さやかや水卜麻美だ。
ぼくからすればああ確かにと同意するところだが、「全然ぽっちゃりじゃない」と思う女性もいるのではないだろうか。
ここに男性と女性のぽっちゃりに関する意識の違いがある。
男性がぽっちゃり女性に求めるところはいろいろあるが、大きくは「肉付きの良さ」を求めており、具体的に言うと乳や尻のことだ。
ここでは冷蔵庫みたいな体系の女性じゃないと興奮しないという男性の意見は考慮しないものとする。
ちょっと待って！本当に男性は痩せた体型を求めているの？調べてみると、半数以上の男性が少しぽっちゃりぐらいが丁度いいと答えているんです。
どう調査したのかも、どれくらいの割合の男性が「少しぽっちゃり」をちょうどいいと答えているのかも分からない、こういう記事にありがちな根拠のない無責任な主張だ。
男性に対してぽっちゃり女性の好感度を聞くとしたらどんな質問になるだろうか？
「痩せている女性と太っている女性はどちらが好きですか？」
「スリム女子とふくよか女子、付き合うならどちら？」
「あなたはぽっちゃりな女性をどう思いますか？」
こんな感じの問いかけだとする。
そもそも前提の段階から間違っているのだ。
前述したように、男性の言うぽっちゃりは肉付きのいいむっちりである。
「ぽっちゃりな女性は好きですか？」と聞いてしまうと、男性はふくよかなグラビアアイドルのような体型を想像するため、スケベするならうってつけとばかりに「大好きです！」と答えるのだ。
そして責任感もプライドもないwebメディアが、「実はぽっちゃり好きな男子って多いんです！」と認識の誤りを修正することのないまま流布する。
自称ぽっちゃりの養豚場から逃げ出してきたかのような皆様はそれを真に受け、マッチングアプリの写真を原型を留めない程に画像加工し、「ちょっとぽっちゃり気味です☆」と自己紹介文に記載する。
こうして今日も世界のどこかで認識の齟齬により発生した不幸な男女が出会うのだ。
だから発信する側がやることは「男性はぽっちゃり女性が好き」ではなく「男性の思うぽっちゃりとはこういうもの」と声高に宣言することだ。
人の好みは千差万別で、ぽっちゃりだと思う程度もそれぞれなのだが、認識の違いを理解しておけば不幸な事故に遭うことも減る。
あとはまあ、これを言っては身も蓋もないけど、清潔感と顔も大切だ。
テレビに出ているので当たり前かもしれないが、ぽっちゃりと言われている芸能人は身なりに気を配っていて不快な印象がない。
養豚場の皆さんもぽっちゃり例に挙げられた芸能人に対して、「あの人らは綺麗だから別」と開き直らずに運動して小ぎれいにしよう。
そもそも、「むっちり」ってなんか生々しい単語だ。
「ぽっちゃり女子」には愛嬌を感じるが「むっちり女子」には愛人のニオイを覚えてしまう。
個人的にもむっちりした女性は好きである。
女性は30歳を超えたら腹だと思っているので、程度によるがお腹に肉が付いていたって問題ないと思う。
下着を履いたときのウエスト部分のポッコリしている箇所が好きなんだけど、あの部分になんか素敵で淫靡な感じの名前を付けたい。
