公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

流行とこだわりのお店と特殊詐欺と良縁

12/31(木)の日記


流行にツバを吐いて生きているので、流行ったものに対しては急激に冷める性質がある。
3年くらい前に初めて大判のマフラーを買って、冬が来る度に愛用している。
何となく大判のものは女性っぽくて抵抗があったのだが、使ってみると暖かいし存在感もあって良い。
しかし、最近そのマフラーを置いている店が増えたことで、巻いている人もよく見かけるようになった。
特徴的な柄なので間違えようがない。
ここ一週間で朝の通勤時に2人も同じマフラーの人を見かけたので、ちょっとしょっぱいことになりそうだなあと思って、しばらく封印することにした。
幸いなことに服のバリエーションだけマフラーをそこそこの数揃えているので、メインを貼れる巻物はいくらでもいる。
そういう意味では流行りを気にしているのかもしれない。


既に2021年春夏のコレクションが始まっているブランドもあり、今季こそはNeedlesのトラックパンツに挑戦してみようかなと思っていた。
今期のトラックジャケットとパンツはとにかく素敵なカラーだったのだが、そう感じていたのはぼくだけではなかったようで、行きつけの洋服屋さんでは一瞬で完売になりとても残念な思いをしていたところである。
今日、年末の挨拶で件の洋服屋さんに行き、トラックパンツの人気っぷりを話題にしていたのだが、オーナーさん曰く「サムいやつらが買っていった」「なんかあんまり分かってなさそうなやつが多かった」との反骨精神溢れる頼もしいコメントをいただいた。
Needlesのトラックジャケット&トラックパンツはストリートファッションの盛り上がりと共に一時期大人気になり、ここ最近はブームが落ち着いていたのだが、今回の売れっぷりは当時を思い出したとのこと。
試着すらできなかったのは残念だったけれど、そういうことならまあいっかと天邪鬼が発揮されて安心したのであった。
客に対してそんなことを言う店で買い物をしたくないと思う人もいるだろうが、ぼくはあそこじゃないとダメなのだ。
過保護にするだけが接客じゃないし、目の前で悪態をついたわけでもないし、そういう店があったっていいと思う。
このご時世、特別な別注でもない限り、「あの店でしか買えないアイテム」というのは減ってきている。
それならば、「どこで買うか」「誰から買うか」に重きを置いた買い物をしたいのだ。


今年はまあこんなご時世なので、実家に帰省しないことにした。
「帰省していること」を大っぴらにアピールするのは空き巣のカモになりかねないので危険らしいが、「帰省しないこと」をアピールする分には叩かれることもないし問題ないだろうと思っていた。
しかし、帰省を控える人が多いのをいいことに、例年であればこの時期に減る傾向にある特殊詐欺の電話が増える可能性があるらしい。
ぼくは親不孝うんこ人間なので実家にあまり電話をしないのだが、昨年の正月から帰っていないので今年はさすがに連絡をした。
父や母はスマホを持っているのでそちらに連絡すればいいが、祖母へのアプローチは家電(いえでん)になる。
電話に出た祖母は疑いを差し挟むこともなくぼくを孫だと認識していたが、電話を切ったあと問い詰められやしなかっただろうか。
もちろん金の無心はしていないが、子供が帰省しないことを確認するための詐欺グループからの電話だってあり得る。
妙な気を回すくらいなら、日ごろから親族とはきちんと連絡を取っておこうと思ったのであった。
どうでもいいが「父」と入力したかったのだが変換候補のトップに出てきたのは「乳」だった。
予測変換からして既に親不孝うんこ人間である。


まあ今年はあれかな、世間は大変だったけど自分にとっては良い一年だった。
とりあえず友人の会社に匿ってもらえたことは本当に感謝だ。
思い起こせば今年の一月半ば、何も考えずに会社を辞め、まあ適当にダラダラしてから仕事見つけるかくらいの甘い考えでいた。
翌月、やれティッシュペーパーがないだのマスクがないだのと世の中が大変になって初めて、「これ、仕事見つからんのでは」と金玉が縮み上がる思いになったのは、偏にぼくの世間を舐め切った態度によるものだろう。
そんな世の中舐め太郎に声を掛けてくれて一緒に仕事をする選択をしてくれた友人には、大きな恩義がある。
今年はブログ周りでも愉快な人間関係が築けた。
良縁に甘んじることなく今あるご縁に感謝し、ぼくも誰かに素敵な縁を届けられる人間になりたい。


あとはまあもうちょい、ブログ更新の頻度を上げたいとは思う。
確かに更新回数は減ったけれど、文字数自体は毎日更新していた頃の1.5~2倍にはなってるので中身はたっぷりだ。
毎日セックスできるけど挿入だけでしかも5分で終わるのがいいか、週に2回だけど雰囲気づくりから前戯からチンコの感じまで濃密なやつのどちらがいいかという話である。
毎日濃密にするのは無理。