公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

レゲエで言うところのダブバージョン

なんでか分からないが今週は疲れている。
ブログもネタが思いつかず、書かなければと思うと何も浮かばないのである。
よく考えたら誰に頼まれたわけでもなく、自分の美意識のためのブログなのだから、無理して更新することもないなと思い至り放っておいた。
後から見返すと、更新が途絶えた当時のことに思いを馳せることもできるわけだ。


今は日付が変わって7/4の深夜1時半で、部屋の掃除をしている。
何となく書くことが思い浮かんだので、今日のブログを書くことにした。


かなり前にも書いたことがあるが、彼女のカバンを持つ彼氏は彼女に弱みでも握られているのだろうか。
自分のカバンなんだから自分で持てと言いたくなるが、彼ら彼女らにしたらあれは優しさなんだろうか。
買い物をした後の荷物ならぼくも持つことはあるが、自分のカバンは他でもない自分のものなのだから、お前が持っておけと。
お前が自分で選んで家から持ってきたんだから、最後まで責任持って抱えとけ。
で、トイレに行くときはカバンなりポーチなりを持っていくわけだから、お花を摘みに向かう彼女に彼氏はすっとカバンを差し出して、彼女はそれを平然と受け取るのだ。
お前は召使いか。養豚場から逃げてきたみたいな姫ですね。
かと思えば、店員に横柄な態度を取るような、大親友の彼女のツレ系のいかつい彼氏もカバンを持っていたりするので、男性の属性はあまり関係ないのだろう。


何で以前にも書いたことをまた書いているのかと言うと、ネタがない就活中とおぼしきリクルートスーツ姿の女性が、一緒に歩いている彼氏らしき男性に自分の就活カバンを持ってもらっている場面に遭遇したからだ。
私服デートのカップルではよく見かける光景だが、就活ルックで彼氏にカバンを持たせている彼女はさすがに初めて見た。
女性がお出かけのときに持っている、スマホと替えのナプキンを入れたらパンパンになるような小さいカバンとは違い、就活カバンには企業からリクルートされるためのありとあらゆる悪あがきが詰まっている。
必然的に重くなるわけで、重たいからこそ彼氏も持っているのかもしれない。


しかし、カバンに詰まっているのはお前の人生を左右するかもしれない就職活動を乗り切るための、お前がかき集めた知恵と勇気の塊ではないか。
太ももを舐め回すように見つめてくる人事のおっさんをシャットアウトするための盾として。
本音と建前、欺瞞と理不尽だらけの社会を断つための剣として。
インターン先の若手社員に持ち帰られてもいいように、予備の下着とパンストを入れておくための補給路として。
お前はお前のカバンを抱えて、就活という魑魅魍魎がはびこる長い道のりを越えていかねばならないのだ。
相棒となるカバンを彼氏に持たせてどうするか、彼氏はお前のことをおっぱい目当てで選んだんだから、お前の人生に責任なんか負ってくれんぞ。


【彼氏として彼女のカバンは積極的に持ってあげよう】
【カバンを持ってくれない彼氏は器が小さいぞ☆】
みたいなことが若年層のマニュアルとしてどっかに用意されているのだろうか。
ぼくは草食とか肉食とか言う呼称は嫌いだけど、カバンを持つ男性はまさに草食化の象徴だと思う。
あれは男女平等でも優しさでもなく、単なる甘やかしと自己満足だ。
しかし、こうやって理屈をこねくり回す男より、何も言わずにカバンをすっと持つ男がモテるのだ。
前回もこんなオチで締めた気がする。