公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

爪が綺麗な不細工より、汚い爪の男前

少女漫画はちょっとしか読んだことがないが、少年漫画並みにパターン化されているなと思う。
男性がやけに首元の緩い服を着ていて鎖骨を強調しているとか、ギャグシーンでキャラクターがデフォルメされるとかもよくある。
今回はストーリーに着目して、大体の少女漫画に当てはまるストーリーを分析した。


ヒロインのことを好きな幼馴染、もしくは暖かく見守る系の男性がいる。(Aとする)
ヒロインは彼の好意に薄々気が付いているが、想いに応えられないでいる。

顔はいいが性格に難のある男性が登場。(Bとする)
年上だったり、悪い仲間と付き合いがあったり、家庭環境に問題を抱えていたりする。

なんやかんやあってヒロインはBに押し切られてセックス(対象年齢層の低い漫画であればキス)をする。
しかしBはヒロインの体目当てだったため、心に傷を負うことに。
※昔の漫画なら花びらの落ちるコマが入る。

目ざとくヒロインの変化に気が付くA
「そんなこと関係ない、おれはいつも笑ってるお前が好きなんだ」というAの真っ直ぐな想いに応えて付き合うことに。

Aとの毎日は穏やかで楽しいものだった。
しかし、時たまBの影が心をよぎる。
「あいつのことなんか、もう関係ないのに…。」

いろいろあってBと再会するヒロイン。
久しぶりに会ったBは諸々の事情で弱気(もしくは自暴自棄)になっていた。
※原因は仲間と喧嘩したとか、厄介な女性に手を出したとか、お金のこととか、大体ろくでもないこと。

いつもは強気なBの意外な一面を知り、母性をくすぐられるヒロイン。
薄く葛藤っぽいものがあってまたセックスする。
しかし、Bはヒロインになびくことなく、彼女の元を去る。
※ちょっと前の携帯小説全盛期だったらBは不治の病で死ぬ。

自分の下半身の緩さを責めるヒロイン。
「わたしなんて、Aにふさわしくないよね」

「関係ない、結婚しよう」
「はい」

~実写版では西野カナの曲が流れる~

おわり


端折ったが大体の少女漫画はこれで説明できる。
書いてみたものの、自分のセンスのジジイさに呆れた。
こんなストーリーが氾濫しており、共感する女性が多いということは、それだけみんなゆるゆるな体験をしているということだ。
ふしだらなやつらめ。