公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

ここ半年くらいの大体

ブログを開設してから半年が経過した。
10月と11月は気まぐれで更新していたのだが、12月以降は毎日更新できているため、いい習慣になっていると思う。
この半年で身の回りであったことと言えば、新しい仕事に就き、その仕事を辞め、また新しい仕事に就いたことだ。
前職は通勤時間が1時間半くらいあり、それはまあ事前に分かっていたことなので文句はないが、さすがに遠かった。
コロナが流行している昨今、密室で長時間輸送される状況が避けられてよかったと思う。
非常に古い体質の会社だったため、リモートワーク等に対応できていないと思われるが、もう関係ないので知らない。
前の会社でよかったことは、パソコンを新しく購入できるだけのお給料がもらえていたということだけだ。


ちなみに今は友達の会社に匿ってもらっている。
元々あった家業を引き継いで商売をしており、今後大きくしていきたいからということで手始めに声をかけてもらった。
ぼくと友人の二人しかいない上、通勤時間も三分の一になったのでストレスフリーで働けている。
前の職場を辞めたのが1月のことで、その頃は中国の武漢ってところで何とかってウイルスが大変らしいよくらいの認識だった。
後のことを何も考えずに辞めたので、まさか世の中がこんなことになるとは思わなかった。
もしも友人に声をかけてもらえなければ、このご時世に次の仕事なんて見つからず、コロナで実家にも帰れずに野垂れ死んでいたことだろう。
大学からの付き合いであり、ぼくがどんな人間であるか理解した上でそれでも誘ってくれたので、本当に感謝している。
リモートワークだの在宅だのの概念がない仕事なので、自粛が始まっても基本的にカレンダー通りに働いているが、全く嫌ではない。
以前は朝起きて長時間電車に揺られて会社に行くのが苦痛で仕方がなかった。
今は仕事に行きたくて仕方がないというほどではないが、出勤するのをしんどいと思ったことがない。


仕事において「自由」というのは本当に重要な要素だなと認識した。
無法地帯という意味での自由ではなく、業務の進め方や時間配分をある程度自分で決められたり、働き方や自分の待遇に言及する場があったりという、自分に裁量が与えられているかどうかである。
もちろん責任も伴うが、友人と一緒に働いているということもあり、弛緩してばかりもいられないので緊張感も必要になる。
友達と仕事をするということについて否定的な意見もあるが、勢いもあったとは言えぼくらなりに考えて決めたことだ。
共同経営ではなくあくまでも雇われているので、同じ立場になると同級生に雇用されることに抵抗を感じる人もいると思う。
ひとつの会社で実績を積み、それなりのポジションにいたこともあるとしたらプライドが邪魔していたかもしれない。
ただ、ぼくは新卒で就職した会社から早々にドロップアウトしており、それ以降も生きてるんだか死んでるんだか分からない暮らしぶりをしていたので、世間一般のキャリアを形成できていない。
4月の半ばくらいに、福岡のウナギ屋さんに経営者の娘を人質に取った立てこもり事件があった。
犯人は元従業員で、雇用されていた際の待遇に不満があったそうだ。
その後の調べで、経営者と従業員は元は友人同士だったことが判明したらしい。
犯人がどんな思いをしていたのか知る由もないが、立てこもりはしないにしても、友人であることと雇用主であることのメリハリはつけていかないとなと思っている。
業務に必要な勉強は当然するとしても、ぼくの中での課題は「友達」であることをちゃんと維持できるかに尽きる。
雇用主と労働者という関係が仕事中以外も続くようなのは嫌である。
就職した会社が自分に合わないと思えば辞めるなり何なりすればいいと思うが、友人とはいい関係を続けていきたいので、喧嘩別れして縁が切れるようなことにはなりたくない。
だから、下手な会社に勤めるよりもよっぽど真面目に働いている気がする。


仕事に対するスタンスも友人とは一致しているところも多く、彼が意外とお人よしであることも判明したので、これから会社を大きくしていくにあたって誠実さでお客さんと繋がっていきたいと思う。
コロナで雇止めや内定取り消しもある中で、いい仕事・いい職場・いい人間関係に恵まれて本当によかった。
仕事がんばるかという気持ちになったのは久しぶりなのでちょっと気持ち悪いが、ぼくを必要としてくれる場所に身を置けたことに感謝してがんばる。