公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

薄味とソース味

ちょっと前、スマホを買い替えに行った。
ちょうど新料金プランが発表された頃だったので、ついでにプランも変更するつもりでいた。
ぼくの料金プランはかなり古いものだったので、どう転んでも損をすることはなかったのだが、一応プラン変更するとどれだけ安くなるかを試算してもらった。
担当してくれた店員さんは若い人で、ぼくのプランを見るなり、「これ自分が大学生の時にあったプランですね」と言われ、何だか原始人みたいな気持ちになった。
最近どうも、ジェネレーションギャップを感じるような出来事が多く、自分はまだまだひよっこだとは思っているのだが、世間的に見たらおっさんなのだろうなと思ってしまう。


先月、テレビでFNS歌謡祭みたいなのを放送していた。
コロナウィルスで暗くなった日本のムードを盛り上げよう的な番組だったと思う。
そのときはちょうど友人宅におり、みんなで鑑賞していたのだが、倖田来未が登場したとき、長男(小学校一年生)が「みちょぱ出てる」と言い出して時代を感じた。
ぼくが学生時代の頃は倖田來未といえばものすごい人気で、【エロカッコイイ】という言葉と共に一大ムーブメントを築いたものだった。
品がないという大人たちもいたが、ファッションをマネする女性も多く、ぼくは木村カエラ宮崎あおい鈴木えみが好きだったのでそんなに興味はなかったが、女性の露出が増えるのは大歓迎だった。
『品がない』という言葉は完全なる主観なのであてにするものではないが、倖田來未を品がないと言っていた人たちは具体的にどういう点から感じていたのだろうか。
露出が多いことやダンスが扇情的なところだとして、そうなるとグラビアアイドルが全員下品かと言えばそうではない。
壇蜜を上品だと感じる人もいるようだが、あの人に限って言えば物腰が柔らかく落ち着いた雰囲気がそうさせていると思う。


ぼくは乳と尻が出ていれば大体何でもOKとするのだが、あんまり丸出しにされると逆に色気を感じないという意見もあり、もちろんそれも分からんでもない。
普段見えないものが見えるから興奮するのであって、羞恥心や背徳感と言った後ろ暗い部分のない露出にはリビドーを感じない。
洋物のAVがいまいち抜けないのはそこにあって、やつらの行為には湿っぽいところがまるでないのだ。
エロに品が必要というのはまさにその通りで、品があるからこそのふり幅で余計にエロく見える。
露出が少なくても無性にエロく感じることもあるし、紐みたいな下着でも全くそそらないこともある。
でもときにはソース味のような分かりやすいスケベ全開のものを求めることもあり、もうそれは完全に気分なのだ。
一説によると、男性は女性と比べて性感帯が少ない分、性的なものに対しては視覚や触覚・嗅覚などから得た情報を重視するらしい。
乳が出ていればOKという分かりやすい味付けを好む彼氏なら女性も楽だろうが、お吸い物にジビエを入れるような繊細な味覚が求められるような彼氏だと、パートナーは大変だと思うが飽きなくていいかもしれない。


最初はジェネレーションギャップについて書くつもりだった。
ぼくの旧料金プランが携帯ショップの店員さんが大学生の頃のプランだったことと、ぼくが大学生の頃には倖田來未が人気だったことを絡めて何か書けないかと思ったけど無理だった。
最終的にはエロスの話になったし、何を言いたいかよく分からなくなったので終わり。