公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

ブスのメールアドレス

高校生の頃、付き合う男が変わる度にメールアドレスを変えている女子がいた。


ひとりやふたりではなく、同級生の中にも結構いた気がする。


大体がブスで、周囲に彼氏ができたことをあくまでもひっそり報告しないと死んでしまう病気だったように思う。


【eternal_love】とか【forever_〇〇(付き合った日)】とかの腐り切ったメールアドレスが届く度に、
フォーエバーなのはお前がブスであるという事実だけだと心の中で吐き捨てたものだ。


自分が華の女子高生で、女真っ盛りの時期であることをアピールしないと、
自己評価の高さに反比例した周囲からの評価の低さに押しつぶされて発狂するのだろう。


そして、別れたらメールアドレスを戻し、新しい彼氏ができたらまた使い古されたような
アドレスに変更するのだ。


よく考えたら、あんなブス達でも男の循環がそれなりにあったのが不思議である。


『あたしは車持ってる大学生としか遊ばない』
と言ってるブスもいて、男気溢れるぼくは何度その顔面にケリを入れてやろうかと思ったことか。


車を持ってる大学生がお前と遊んで何のメリットがあるのかと考えることしきりだったが、
女子高生ブランドというやつはブスにも平等に付与されるらしい。


同世代の人なら理解してもらえると思うが、男女問わず恋人ができる度に
メールアドレスを変更するやつはそこそこいたと思う。


今の若い子たちはメッセージのやり取りをメール以外のアプリで行うことがほとんどだと思うが、
恋人ができたら何を変更して周囲に喧伝するのだろうか。


やはり、SNSのアイコンを本人たちにしか分からない何かにしたりとか、
彼氏と彼女のアイコンを合わせると完成された形になるとか、そういうのがベタだろうか。


メールアドレスを変えるのに比べて、アイコンを変えるのは簡単だし、
人に教える手間もかからないので、割と理に適っていると思う。


若いということはそれだけアホということで、ぼくも上の世代から見ればまだまだアホだろうし、
ぼくから見た高校生とかもアホだ。


メールアドレスを変えるのもアイコンを変えるのも若気の至りというほど重大なものではないが、
一通りそういった経験をこなしておいたほうが周囲に寛容になれる気がするし、
こうやってブログで毒を吐くこともないだろう。


青春時代は本人が思っている限りいつでも青春だというのがぼくの持論だが、
そのときにしか経験できない貴重な青春というのも確実にある。