公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

僕らが求めた戦争だ

生理休暇を取得する女性は1割くらいしかおらず、もっと生理のしんどさや
仕事を休むことに対して理解が深まってほしいというネットニュースを見て『しらんがな』と思った。


それは、君らが望んだ結果の世界である。
修学旅行の前、女子だけ体育館に集められて謎の説明を受けていた小学生の頃から、
生理とは触れてはいけないものだという風潮が男たちの中では脈々と受け継がれている。


生理と言わず『あれ』と表現されることもあるし、
生理用品を買えば中身が分からないように紙袋に包んで渡されるし、
かと思えば横漏れ防止サイドギャザーのCMを食事時に放送するし、
知ってほしいのか知ってほしくないのか見解を聞かせてほしい。


おそらく、生理について事細かに完璧に知ってほしいと言うよりは、
休暇が設けられるほど、男性が思っている以上にしんどいものであるということ。
その日は通常通りのパフォーマンスが発揮できない可能性があるので理解してねということを周知したいのだろう。
それにしたって、そちらの広報不備を棚に上げて、知らない男性を責められても困る。
こちらの知識と言えば、保健体育の授業くらいのものだ。
タブー視させてきたのはそちらではないか。


別に言いたい人は言えばいいと思う、しんどいって。
隠したい人はとことん隠したいだろうし。
正直、生理のツラさも個人差がある以上、男性ができることは限られてくるし、踏み込むべきではないと感じている。
月一で女性が体験している苦しみを、男性が味わって完璧に理解することはできないのだ。
『しんどい』って大っぴらに言える風潮になるのが望ましいのであって、全男性のスマホにルナルナをインストールすることを
義務付けるとか、そういう過激な意見は勘弁してほしい。


言わなくても察してほしいという考えも通用しない。
いい年をした大人であれば、自分のしてほしいことは口に出して伝えるべきで、子供じゃないんだから当たり前のことだ。
ましてやこっちには分からない世界の話である。
放っておいてほしいなら放置するし、何かしてほしいことがあればやるし、イライラをぶつけられるのが一番しんどい。


男のくせに、女のくせにという対立構造を煽るのはやめよう。
性別が違う以上、向き不向きがあり、お互いがお互いにできることをやるしかないのだ。
自分が不得意なことをやってもらったときは、素直に感謝すればいい。
人と仲良くなるには、違いがあることを認めるところから始まる。
夢精について聞きたい女性は詳細に教えるので、興味のある方はぜひ。