yahooのトレンドで【雪代縁】という懐かしい名前を見たので、何のことかと思ったら実写版るろうに剣心の話だった。
実写版・金田一少年の事件簿(堂本剛)で育ったぼくとしては、アニメや漫画の実写化を脊髄反射で批判しているわけではない。
しかし、実写化はどうやっても無理がある作品もあり、設定が突飛だったりキャラクターのコスチュームが派手だったりと、現実感のない作品とは相性が悪い。
学園ものとか企業ものであれば現実とそこまで乖離していないので、おもしろいか否かはさておいてあまり無理はない。
しかし、SFやファンタジーなどのフィクション色の強い作品だと、途端に学芸会感やコスプレAV感が増す。
語尾が変なキャラクターのセリフを演者が喋っているのを見ると、おかしくてしょうがない。
週刊少年ジャンプ原作とは特に相性が悪く、成功したのはデスノートくらいだろう。
アニメや漫画に向いている表現、実写に向いている表現、それぞれいいところがあって住み分けできているにも関わらず、なぜ強引に実写化を進めようとするのか。
昔、あの花が実写ドラマになったときも残念な結果になった。
出演していた高畑裕太が逮捕されたからもう放送できないというのもあるし、あまりにも安っぽすぎて痛々しささえ感じられた。
あの作品で評価できたのは浜辺美波が天真爛漫でとにかくかわいかったということだけだ。
ぼくはるろうに剣心が大好きなので、実写化に関しては一家言ある。
でも見ていないので文句を言うのは間違っているし、全否定しているわけではない。
聞いたところ、実写版はアクションとして見ればそこまで悪くない作品だそうだ。
志々雄や宗次郎のキービジュアルは悪くないと思ったものの、映像を見ないことには判断ができない。
銀魂実写化のときもそうだったが、『再現度高すぎ』などとSNSでゴミみたいな感想を言っているやつは、考えて発言をしてほしい。
お前のコメントをどっかのしょうもないネットニュースが拾って、ファンの好意的な声として取り上げるのだ。
スタジオで機材もスタッフも揃えた万全の態勢で撮影をし、出来上がった写真自体も加工されてハマっているように見せているだけで、動きのあるシーンになったらどうなっているのか分からないのだ。
今回、縁役に抜擢された人については千葉真一の息子ということくらいしか知らないが、割と躊躇なく女性の顔面を殴りそうな顔をしている。
動いたり喋ったりしているところを見たこともなく、最近まで【にったしんけんゆう】と勘違いしていたくらいなので、ハマっているかどうかは分からない。
とりあえずキービジュアルを見た感じ、あの小さい黒メガネはいらんのではないかと思ったし、ちょっとだけ熱気バサラに見えた。
あとは重要な役どころである巴をどうするかだけど、ぼくは菜々緒だったら嫌だなあと思っているが、有り得ない話ではないかもしれない。
有村架純が世に出てくるのがもう少し早ければ、薫は彼女がよかった。
当時、牙突や二重の極みを必死に練習していた少年たちと、今の若い世代を全員納得させることは無理だろうが、ファンががっかりしない作品になることを願っている。