公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ

アンニュイな気分に浸っていたら街中に新しいコーヒー屋さんがたくさんオープンしており、行きたい店がありすぎてびっくりしている。


最近はよく行くところばかりに入り浸っていたが、新店を開拓するのも進歩のうちなので、積極的に廻るようにはしている。


特に、自家焙煎珈琲のお店やロースター併設の店が増えているので、気に入ったお店のコーヒー豆をそのまま買って帰れるのも嬉しい。


先日も昨年末にオープンしたばかりというコーヒー屋さんに行ってきた。


落ち着いた空間で家具もオシャレで、大通りに面していないためとても静かなお店だった。


コーヒーの種類も豊富で、デザートも多数揃っているのが魅力的だった。


夜8時までやっているので、遅くに立ち寄れるのも嬉しい。


その日は平日だったのでお客さんがいなかったため、ソファー席に座ってのんびりさせてもらえた。


休日は写真を撮りたいだけのアホが多そうでうるさいかもなとは思ったが、お客さんが増えないとお店をたたまれても困るので、悩ましいところではある。


お店は男性が一人で切り盛りされていて、ホリエモンに激似の物腰柔らかな御仁だった。


何よりコーヒーもデザートもおいしかったし、よく行くエリアだったのでこれからも通うことになると思う。


こういうお店との出会いは本当に嬉しいことだ。


みんな仕事や家庭など諸々のことで大変で、日々いいことないかなと思って生活していると思う。


でもそういうときに考えるいいことって、不労所得で大金を手に入れたとか、顔も性格もよくて甘やかしてくれるおっぱいのデカい彼女ができたとか、男前でスマートな性格とナイスなちんこをした大富豪の彼氏ができたとか、浜辺美波と付き合いたいとか、そういう突拍子もないことだったりする。


いいことなんてものは日々の暮らしの中で、自分がいいことだと気付いてやっと認識できるレベルの出来事しか発生していない。


世の中に蔓延している無責任なポジティブ思考は大嫌いだが、ちょっとしたことをラッキーだと思って生活したほうが精神衛生的にもいい。


昨日も買おうと思っていた大好きなロールケーキが売り切れていて落ち込んでいたのだが、たまたま行ったデパ地下に売っていたチョコレート羊羹がおいしかったので、思わぬ収穫だった。


まあぼくはいろんな物事から逃避したり目を背けたりして生きているので、困難にきちんと立ち向かって乗り越えようとしている人に比べたら非常にストレスフリーな生活をしているため、こんなことを考える余裕があるのだ。


確かに、がんばっている人にはそれなりのいいことが降りかかってもいいよなとは思う。