公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

部屋とワイシャツと思春期

思春期の娘さんが、
『汚いからお父さんの洗濯物と分けて洗って』
などと言うらしいが、ぼくはそういう光景を見たことがないし、娘のいる友人からそういった話を聞いたこともない。


まあひとつだけ言えるのは、思春期の娘とお父さんであれば、10ゲーム差くらい離して娘のパンツのほうが汚い。


お父さんはそういうことは知らんだろうと、一人の枯れたおっさんだと娘は思っているかもしれんが、お父さんもいろいろ経てきとるわけだから、女性のパンツが何かと汚いことは承知している。


今日は洗濯の話。


洋服が好きなこともあり、洗濯に対してぼくはやかましい。


肌着や部屋着などは普通の洗剤で洗っているが、外出用の洋服は色や洗濯表示ごとに洗剤を使い分けている。


色の濃いもの用・白物用・デリケートな素材用・デニム用とあり、どの服にどの洗剤を使うかは独断と偏見によって定められている。


洗濯ネットも一人暮らしの男とは思えない量を常備しており、シャツ用やパンツ用、手洗いコース用などにも対応したラインナップだ。


服の中では特にシャツが好きで、襟や袖の汚れがシャツにとっては大敵なので、洗濯前にウタマロリキッドでもみ洗いを必ずするようにしている。
(白いシャツはウタマロ石鹼を使っている。)


そしてどんなに部屋が狭かろうと部屋干しをしており、生乾きのにおい対策に扇風機を当てて乾かしている。


こういうのが独身をこじらせた男のこだわりというやつで、文章を読んでさぞかしめんどくさいと思っただろう。


やっていることは予防の範疇であり、気に入った服を大切に長く着たいからという気持ちからである。


予防というのは評価されにくいもので、予防しなかったらどうなるかは事が起こってからでないと分からないので、やらなくてもあんまり変わらないんじゃないかと思われがちだ。


しかし、ここまで洗濯にこだわるようになってから洋服の物持ちは確実に良くなったし、コンディションも保てていると実感している。


そして、洗濯に対してやかましくなってから特定のお付き合いをしている女性はいないので(不特定の女性もいない)、パートナーができたときにこだわりとどういう付き合い方をしていくかは今のところ不明だ。


どの服をどの洗剤で洗ってどのネットを使って、という要望を彼女が聞き入れてくれるのは恐らく最初だけで、そのうちめんどくさくなって嫌気が差してくるだろうし、ぼくも自分でやったほうが確実だし自分でやりたい。


彼女の服もぼくが洗濯するようにはしたいが、もしそのまま結婚となったとき、こんなに効率の悪い洗濯をしていては家事が回らないだろう。


最終的に自分の外出着だけ自分で洗濯するようになるという、独身の頃と変わらない洗濯人生になりそうではある。


そして娘にどちらのパンツがより汚いかの話をし、嫌われるのだ。