公共の秘密基地

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アウトローなコートを洗濯した 前編

ゴールデンウィークに突入したら、必ずやろうと決めていたことがあった。
それは、古着のコートを洗濯してみることである。
当初はクリーニングに出す予定だったが、諸事情により断られた。
じゃあもう家で洗ってしまうかと思い、天気のいいであろう連休に照準を絞った。
やはり、持っている洋服は可能な限り自分でメンテナンスをしたい。


これがそのブツである。

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フリマで購入した、海外の消防士が着ていたコートだ。
よく行く洋服屋のオーナーさんが出店していたフリマで見つけたもので、オーナーさん曰くカナダで購入したのだそうだ。
年代も相当古いもので立派なビンテージなのだが、詳細は忘れてしまった。
フリマということもあり、相当にお安い値段で譲ってもらえた。
着るとアウトローなシャーロックホームズみたいでカッコいいのだが、いかんせん汚い。
日焼けなのか汚れなのか判断に困る箇所がいくつもあり、とくに前立てや両袖部分に劣化が目立つ。
フロント部分にある金具は消防士用ということもあり、手袋をはめたままでも着脱ができるように大きめに作られているのだろう。
ダッフルコートのトグルを無骨にしたようなやつである。
クリーニングを断られたのはこの金具が理由だ。


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バックスタイルはこんな感じ。
所々に貼ってあるのはガムテープではなくリフレクターだと思われるが、アルファベットを隠すように貼られているのは破れを隠すためだろうか。
デカめのコーデュロイの襟が効いている。
首元にあるボタンを留めると襟を立てて着ることもでき、防寒性能を高めるためのディテールだ。


写真からは伝わらないだろうが、かなり重量のある洋服だ。
金具も付いているため、これを洗濯機に入れると確実に壊れるだろう。
デリケートなものを洗うときは手洗い一択だ。
今回はこの洗剤たちを使った。

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外出用の洋服には、【THE LAUNDRESS】というアメリカの洗剤を愛用している。
これは色の濃いアイテム用の洗剤で、他にも白物用やデニム用、ウール用の洗剤などがあり、目的別に特化した性能を有しているあたりが男心をくすぐる。
黒やグレーの洋服は洗濯を繰り返すと白茶けるのが悩みだったが、ランドレスにしてからは洋服の色落ちが緩やかになり、風合いを保ったまま色落ちしてくれるようになった。
写真のは1リットル3850円(Amazon価格)で少々お高いので、普段使いの洗剤にするのはキツイが、オシャレ着用としてはおススメの一品だ。
海外の洗剤らしく匂いが少々キツイが、分量を守って投入すればなんて事はない。


そしてご存じ、安心と信頼のウタマロリキッドである。
汚れを落とすのであればウタマロ石鹼のほうが向いているが、あれは色の濃いものに使うと色落ちすることもあるので、汎用性が高いのはリキッドの方だ。
石鹸もリキッドも、洗濯前に気になる箇所につけてもみ洗いするだけで汚れ落ちが全く違う。
特に、シャツの襟や袖の汚れ落としには抜群の効果を発揮してくれる。

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この頼りになる彼らに加え、今回は重曹も一緒に投入した。
いつもは掃除に使っているが、衣類に付着した皮脂や汗の汚れを落とす効果もあるらしいので、とりあえず入れておいた。
色落ちに配慮しつつ汚れを落としてくれる、我が家で考えうる最高のメンバーである。
3種類を混ぜた特製ブレンドをぬるま湯を張った浴槽に投入し、アウトローなコートをつける。

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30分後に見に行ったらねるねるねるねみたいな毒々しい紫色の汁が浴槽を満たしていたが、色落ちなのか汚れなのか判断が難しいところだった。
1時間くらいつけた後にすすいでみたが、すすぎの水が汚かったのでメンバーを入れ替え1時間延長コースにした。

洗濯の結果は次回。