公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

アホの神様

自粛自粛で全くいいニュースのない昨今。
みんなで一致団結してこの苦難を乗り切ろうという人がほとんどの中、自粛要請を無視して県外に観光に行ったり、パチンコに並んでいる人もいる。
こういう非日常や過酷な状況になった時、人間の本性が浮き彫りになる。
(ぼくもそこそこ外出しているので偉そうなことは言えないが)
結局、世の中にはどうやっても話の通じない人や、頭のおかしい人間は存在するのだ。
そういう人間に遭遇したときは、もう無視して出会ったことを忘れてしまうに限る。
アホは自分の行動を顧みて反省することなどなく、何なら周囲に嫌な思いをさせたとか迷惑をかけたとも思っていない。
そんなやつにされたことをいつまでも気に病むのは時間の無駄だし精神にもよくない。
間違っても更生させてやりたいなどと思わないことだ。
中島みゆきの歌にもあるが、「憎むことでいつまでもあいつに縛られないで」ということだ。


先月、全国の食品スーパーが加入する団体が、ある声明を発表したことで話題になった。
現場の従業員が疲弊しており、客側に節度のある対応を求めるという内容だ。

mainichi.jp

お客様は神様ではないが、顧客の方が優位と言われる日本の小売業界においてこういった声明が出されるということは、よっぽど現場は苦しんでいるのだろう。
店頭に備え付けの消毒液をパクったり、購入制限のある商品を何個も購入したり、店員さんを罵倒したりといった事例は聞いたことがあるが、ぼくの周りで遭遇したことはないため、あくまでも少数だと思っていた。
しかし、こうして業界からの声も上がっているのだから、非常識な事例は本当のことで、かつごく一部のアホによって引き起こされていることではないのだ。
現場が疲弊することで店舗が維持できなくなると困るのはこちらなのだが、非常識な行いをするやつにはそれが判断できないのだろうか。
宅配業者からは、届けた荷物を汚いものを掴むかのように持たれたり、除菌スプレーを吹きかけられたりといった報告があるらしい。
そんな頭のおかしい振る舞いに使うために、貴重なファブリーズを買いだめするのはやめてほしい。
どうせこういうやつは普段ファブリーズなんて常備していない。

mezashiquick.hatenablog.jp

社会がこんな状況にも関わらず、お店を開けてくれたり荷物を配達してくれたりする人たちのおかげで、ぼくらは生活できているのだ。
世の中にはあって当然のものなどないのに、感謝の気持ちを抱くことなく、一生懸命働いている労働者を人間として扱わないやつは社会に必要ない。


一時期、中国人観光客のマナーの悪さを槍玉に上げ、日本人は何て礼儀正しく品行方正な民族なんでしょうというテレビ番組が多かった。
コロナが収束した後、どんな番組を放送するようになるか知らないが、アホな人間がたくさんいることが今回明らかになったわけだ。
いつまでも下を見て安心するような番組ばかり作ってないで、マナーを啓発するようなコンテンツを作ってみせろと言いたい。
働き方や人間関係など、今までの生活様式を見直すいい転機だと思って、個人個人が変わっていくべきだと思う。