公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

岩の下のダンゴムシ

ゴールデンウィークに備えてゴールデンカムイを全巻購入した。
新刊を29巻分購入できるなんて、自分も大人になったものである。
ゴールデンカムイはいい作品だけど、Twitterとかで見る腐女子のノリがとにかく不愉快だ。
結局あいつらって、登場人物の男性を腐妄想つまり同性愛者にして楽しむために作品を読んでるから、一生相容れることはないし相容れたいとも思わない。
あくまでも腐妄想に巻き込みたいキャラが重要で、世界観とかは二の次なのだ。(キャラ重視がダメだとは言わんが)
だからキャラクター本位の「推し」って言葉が生まれたんだと思う。
「推し」という言葉を使いたがる人とは深いところで作品の話はしたくない。
最近のオタクはとにかく「誰が推しか」といううっすい話しかしていない。
たぶん、物語の構造や解釈とかの細かい話になると馬鹿がバレるからだろう。
流行りに乗って内輪の話についていくために上辺だけで作品を見ている上に、SNSで作品の考察を呟いて間違うのが怖いのだ。
とはいえ、登場人物の性的嗜好を歪めて作品を食い荒らすイナゴ腐女子如きのために面白いと思った作品の購入を躊躇するのはアホらしいので、ゴールデンカムイは購入した。
あいつらは自分のオナニーのために流行りものに飛びつくだけなので、流行が過ぎればそのうちいなくなる。
腐女子とか女オタクって大げさで声がデカすぎるのも面倒だ。
こっちから見に行かなければ接点を持つことがないし、わざわざうんこの匂いを嗅ぎに行ってクサいと文句を言うこともないだろう。


ぼくはCDでも漫画でも手元に置いておきたいと思った作品は購入している。
音楽はサブスクで聞くこともあるが、漫画アプリは出版社公式のやつしか入れていないし課金もしていない。(ジャンプ+とかくらげバンチとか)
そのため、よく広告で見るようないろんな作品が見られる漫画アプリはよく知らないので、音楽のサブスクみたいに月額で漫画を試し放題のやつがあればいいなと思ってる。あるかもしれないけど。


ずっと思っていたことなのだが、漫画アプリの広告で紹介されている漫画はどうしてあんなにつまらなさそうなのだろうか。
自分が知ってる面白い漫画でもあの広告になると一気に魅力が削がれるのだ。
ダイの大冒険とか王様ランキングがあの広告になっていたのを見たことがあるが、これで魅力が伝わると考えているのだろうかと頭が痛くなった。
なんて表現したらいいか分からないが、とにかく「あの広告」としか言いようがない。
わざとつまらなさそうにしているとしか思えないし、ある種の才能だと思う。
よく広告で見るのはフランス傭兵が日本の高校生に転生する作品だが、転生してまでやることが語学マウント取ってくるやつにやりかえすってしょうもなさすぎる。


実際のアプリには様々な漫画があるのだろうが、広告で紹介されている漫画はとにかく型押しで似たり寄ったりの内容ばかりだ。

www.jprime.jp

この記事にもあるが、陰湿な内容だったり設定が突飛だったりするものの、中身は意外と尻すぼみで大したことのないものが多い。
性別によっても好まれる作品が異なり、女性向けなら悪役令嬢ものが主流だ。
男性ものなら今は追放ざまあ系が主流だと思う。*1
「読んだ後、特に何も残らないような作品」とは言いえて妙だ。
素人投稿の小説サイトは流行したジャンルが金太郎飴のように続くので、それを原作とする漫画も同じような作品ばかりになるのは仕方ないのだろう。


ちなみに、漫画アプリの広告にはよく「○話無料」とあるが、漫画アプリによっては「1話-①」「1話-②」とか「1話-前半」のように勝手に話を分割している。
それが1話分とカウントされるため、実際1話丸々読めるわけではないのだ。
あと、ピンを抜いて人物を助ける系のスマホゲームのアプリ広告はわざと失敗すると広告のタップ率が高いらしい。


正直、やりたいことも行きたい所も読みたい本もたくさんあるので、巷に溢れるお手軽な娯楽を楽しむ時間はない。
TikTokyoutubeスマホゲームやテンプレ型押し漫画は気軽に楽しめていいかもしれないが、右から左に抜けていくだけで何にも残らない。
たまにはなにも考えずに気軽に見られるコンテンツに触れたい気持ちは分かるが、それをメインにしたくはないのだ。
口を開けてれば無料のコンテンツがいくらでも飛び込んでくる時代なので、取捨選択はきっちりしなければいけないと思う。
ぼくも決して高尚な娯楽を楽しんでいるわけではないし、ぼくの楽しんでいることも見る人から見れば低俗なのかもしれない。
だから、お手軽な娯楽としたコンテンツに触れている人を馬鹿にする意図はない。


冒頭でも述べたように腐女子は好きではないけれど、内輪で盛り上がるうちは勝手にやってくれたらいい。
ゾーニングというやつは大事なので、わざわざ外に出て見せつけるようになった時点で露出狂とやってることは変わらないのだ。
アニメの広告に文句を付けてるフェミニストみたいに、自分が気に食わないものに対して(気に食わないだけなのに妙な屁理屈をこねて)やめろなんて言えるほど傲慢でもない。
「誰かの萌えは誰かの萎え」なんて言葉を昔聞いたことがあるが、気に入らないからという理由で何かを弾圧すると、自分の好きなものも同じ理由で叩かれる可能性も考えておくべきだ。
ぼくは最近、AVのインタビューパートをちゃんと見たほうが興奮できるということに気が付いた。
昔はあんなもん誰が見るのかと思っていたので、インタビューを無駄だと言う人のことを批判するつもりはない。

*1:仲間に見放されるものの実は比類なき力を秘めており、追放されたあとはその力で悠々自適な生活を送る。一方、仲間は主人公の有能さに気が付かず追放したことで、その後苦労し落ちぶれることになる。それを「今さら気付いてももう遅い」と蔑む系のジャンル