公共の秘密基地

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ジェットストリームババア

しばらく自転車を手放していたのだが、最近また日常的に乗るようになった。
その間に、交通マナーや自転車を取り巻く環境も大きく変わったように思う。
車道 or 歩道がグレーだった自転車に対して、基本的には車道を走るようにと明言されたこと。
スポーツタイプの自転車に乗る人が急増したこと。
特にスポーツタイプの自転車については、UberEats配達員の急増に伴って交通マナー違反もたびたび指摘されている。
しかし、ぼくからするともっと注意喚起をすべきやつらがいる。
電動アシスト付き自転車に乗っているやつらだ。


電動アシスト付き自転車(以下、電動自転車)は子供の送り迎えをしている人が利用していることがほとんどで、前後にお子様席が設けられている場合が多い。
他にも、足腰が悪くなって自転車をこぎづらいお年寄りも乗っている。
こぎ出しに力がいらず坂道も簡単に登れるため、非常に便利な代物だろう。
しかし、あいつらはとにかく運転が荒いのだ。
スポーツタイプの自転車にも妙な運転をしたり、変なところを走ったりしているやつはいるが、彼らは自分たちがスピードを出していることを自覚しているだろうし、マナーが悪いと言われていることを知ってか自浄作用が働いているようにも思う。
電動自転車ユーザーは子供の送り迎えをするお母さん層に需要があるという性質上、どうしても女性の運転率が高い。
これは偏見ではなく事実として聞いてほしいが、女性は空間認識能力が低いので、自転車に限らず車なんかの運転が苦手な人も多い。
そのため、電動自転車においても無茶な運転をしがちである。
しかも本人に危険運転の自覚はない。


一見、人や自転車の通りが多く混雑している道であっても、その流れは意外と秩序が保たれている。
電動自転車はなまじスピードが出る分、その流れに割り込んで動線を乱すことが多い。
ましてや日々忙しく立ち働いているお母さんたちであるため、結構な速度が出ていて危ないこともある。
しかし、当の本人は空間認識能力が低いので、自分が流れの妨げになっていることの自覚が薄い。
加えて、電動自転車は前後にお子様席がある関係上なかなか車幅を取るのだが、自分の愛車が今どう動いていて、どこまでのスペースを占有しているかを読み取って運転していない。
結果的にこちらが道を譲ることになるのだが、歩きスマホと同じようなもので、決定的な事故にならない限り彼女らにしてみれば自分の運転技量を誤認するだけである。
「自分は自転車で危ない目に遭ったことがない」という過信に繋がり、運転マナーを改めることはない。


今の時期は日差しも強いため、美意識の高いババアはアームカバーを装着しサングラスを掛け、黒の騎士団が付けているようなバイザーで完全防備している。

↓こんなの↓

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コロナ禍のご時世もあってそれにマスクが加わり、視界が不明瞭なのだろう。
ただでさえ低い空間認識能力に余計な縛りを設けている。
念能力であれば視覚に縛りを設定した分、他の感覚が鋭敏になったり自転車の速度が向上したりするが、そこらへんのババアが念能力を使えるわけもなく、ただただ感覚の鈍った自転車ドライバーが完成するのである。
さらにさらに、ぼくの体感だと美意識高い系のババアは気が強いので、自らの罪を認めたら死んでしまう人が多く、己の危険運転で迷惑をかけても謝らない。
道を譲らない人も多く、「お前が譲れ」とばかりにギリギリまで避けない。


何でこんなに電動自転車のババアに対してキレているかと言うと、今朝まさに危ない目に遭ったからなのだ。
専用レーンの設けられた歩道を自転車で直進していて交差点に差し掛かったのだが、進行方向の信号は青だったのでそのまま進んでいた。
歩車分離式の交差点ではないため、当然ぼくから見て右側の信号(交差点に対して直角の信号)は赤である。
視界の端には、車の流れが切れたのを見計らって電動自転車で赤信号を強引に横断しようとするババアが見えたので、ここで注意しておくべきだったのかもしれない。
直進しようとするぼくの自転車に対して、信号無視で横断してきたババアの自転車が横から突っ込みそうになるギリギリのところでお互いにブレーキをかけて止まった。
ババアの電動自転車は前後にお子様席があったため、結構な重量だと思われる。
加えて、信号無視での強引な横断だったため、ハイスピードなババアだった。
ぶつかられたら不健康かつフェミニンなぼくのボディは自転車諸共ひとたまりもない。
ぼくは思わずババアの顔を見たのだが、詫びを言うでもなく頭を下げるでもなく、彼女はそそくさと愛車を操縦して去っていった。
サングラスと黒の騎士団バイザーとマスクで完全防備していたので、ババアの表情を窺い知ることはできなかったのだが、さぞかし不服そうな顔をしていたことだろう。
信号無視をしていたババアを認識していながら強引に直進したぼくも意地が悪いのだが、どう考えても交通ルールを守っていないあちらが悪い。


タチの悪いことに当人たちは自転車である以上、車と比べると交通法上は弱者である。
ぼくは道路交通法には詳しくないのだが、もしも車と電動自転車同士の事故があったとして、さらに自転車に子供でも乗っていた場合は、余程のことでもない限り車の過失割合が高くなってしまうだろう。
子供が乗っていようが、日々のスケジュールが忙しかろうが、危険な運転をしていい理由や、交通ルールを破っていい理由にはならない。
むしろ子供が乗っているのなら、安全な運転を心がけるべきだ。
UberEats配達員の増加はおそらく、この時期だけの一過性のものだと思う。
しかし、電動自転車は子供の送り迎えをする人間がいる限り、老人の自転車に代わる交通手段が生まれない限り、減ることはないだろう。
つまり、きちんとしたルールやマナーを啓発しなければ、傍若無人な運転をするやつが減ることもないのだ。


もっとメディアで電動自転車の危険運転について取り上げるべきである。
自転車のマナーについては何かあるとUberEatsばかり問題視されがちであるが、彼らは新しく登場したお仕事であって社会に浸透していない分、レッテルを貼って叩きやすいのだと思う。
どうにも、電動自転車で子供の送り迎えをしている層を「家事に子育てに大奮闘の素敵ママ☆」みたいに仕立て上げようとしており、下手に叩くと厄介な団体から袋叩きに遭うのかもしれない。
がんばっている女性を委縮させるような不寛容な社会を許さない!的なやつ。
UberEatsだって子供の送り迎えだって、社会を支えている立派な役割なわけだから、否定も肯定も平等にされるべきだと思う。
ところで、女性の乗った自転車のサドルを盗んで捕まっている人のニュースがたまにあるが、女子高生がスカートをお尻の下に挟まずに直パンツで自転車に乗っているのを見ると、ちょっとサドル窃盗犯の気持ちも分からんでもない。