公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

ムキムキ講習会

世間の親御さん、特に母親の中には【子供の包茎は小さいうちから剥いてあげるべきでは】という考えの人もいるらしい。
自分にくっついていないものなので慎重になるのも分かるが、頼むから男の下半身周りに口を出すのはやめてほしい。
女性が考えている以上に、男にとって剥けているか否かは重要な問題なのだ。
だったら小さいうちから剥いてあげようなどと、鳴かぬなら殺してしまえ的な発想は過激すぎる。
今まで男性器の先端は外気に触れていなかったのだから、言わば内臓みたいなもんである。
内臓をいきなり剥きだしにするのがどれだけ恐ろしいか、理解してもらえないだろうか。
物心がついてからだと母親の干渉を拒むだろうから、小さいうちから早めにやってしまおうという洗脳チックな考えも恐ろしい話だ。


これが女性器になると、途端に不可侵領域みたいな位置になるし、父親であろうと女児の下半身はアンタッチャブルだ。
母親はチンコに干渉してくるのに、逆が許されないというのも妙な話だ。
なぜ、世間はチンコに関する扱いが雑なのだろうか。
外に見えるように付いているからと言ってフリー素材ではないのだから、敬うとまではいかなくても、もうちょっと優しくしてくれてもバチは当たらないだろう。
女性器のほうが構造が複雑だし、妊娠という重要な機能がついているだけに、デリケートになるのも分かる。
しかし、女性器だけでは子供はできないのだ。
生命の根幹を担う器官だからこそ、両親揃って知識を深めておくことは大切だと思う。


友人の家に遊びに行くと、風呂上がりの子供たちが丸出しで走り回っていることがある。
その家庭は男の子しかいないのでぼくも友人たちも気にしておらず、騒がせるままにしているが、これがもし女の子だったらどうなるだろう。
普段は丸出しではしゃいでいる女の子を、よそのおっさんが遊びに来ているからという理由で早々に服を着せたりするのだろうか。
ぼくは結婚しておらず、もちろん子供もいないので、性倒錯者のロリコンだと誤解されて警戒されていたらどうしようとか考えることがあるので、小さい女の子のいる家庭に遊びに行くときは覚悟を決める必要がある。


小学生の頃、性教育の授業で、教科書に「成長期になると男子も女子も体がいちじるしく成長します」みたいな記述があった。
当時、「いちじるしい」という単語に妙ないやらしさを感じたのを覚えている。
「い"ちじる"しい」の辺りから感じられる今まで聞いたことのない言葉の響きや、「いちじるしい」の丸みを帯びた字面がぼくを虜にした。
子供の頃の性的体験というのはその後の性的嗜好に深く結びつくし、大人になってからも忘れられないものだ。
自分のチンコの皮が実は母親の手によってムキムキされていたと知ったら、子供の性癖は確実に歪むと思う。
バレなければ問題ないと思って母親が内心ほくそ笑んでいる様子も気味が悪いので、やっぱり包茎は親が干渉する領分ではない。
本人の下半身の悩みは本人の手で解決してこそ、自分のチンコに責任が持てる。