公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

人類には早すぎた

このブログを始めるにあたり、どういった方向性で行くかを検討していたときのこと。
コーヒーや甘いもの、喫茶店などが好きなので、おいしいものを紹介する内容にしようかと思っていた。
それか、洋服が好きなので、その日のコーディネートやお気に入りのアイテムを載せる内容でもいいなと思った。
ただ、両方とも写真を掲載することが不可欠であることに気が付いてやめた。
洋服の写真は明るく撮影できる自信がないし、飲食店の店内でパシャパシャするのは嫌いなので向いていない。
今はスマホで写真を撮るのが当たり前になっているが、位置情報をオンにしたまま写真を撮り、それをオンラインにアップすると、どこで撮った写真かばれてしまう。
オフにしていても、どこのPCからアップした写真データかを調査できるフリーソフトがあった気がする。
情報を削除することでアップした写真の詳細を見られないようにすることもできるが、そこまでして写真を上げたくないのでやめた。


みんな当たり前のように己の顔が写った写真をSNSに上げているが、抵抗はないのだろうか。
女性が海に行ったときの水着写真をアップしているのを見ると、ありがたいな大丈夫かなと思ってしまう。
みんなやっていることなのだからとたかを括っているかもしれないが、大勢がやっていようとリスクがあることに変わりはない。
芸能人ならともかく、顔を晒すことに何のメリットもない一般人である。
ネットに上げるということは誰でも見られるということなので、どっかのおっさんがせっせとあなたの写真を集めているかもしれないのだ。
以前、コンビニのバイトがアイスケースに入った写真をSNSに投稿したり、飲食店で業務用の食洗器に入った写真をアップする事例といった、いわゆる【バイトテロ】が多発したことがあった。
ネットでのやりとりを全世界の誰でも見られると理解できておらず、学校や職場でお喋りしている延長のような感覚でいたのだろう。
身内しか見ていないだろうという油断から、明らかに叩かれるであろう写真を投稿してしまったのだ。


今の若い子たちは生まれたときからデジタル機器が身近にあり、デジタルネイティブ?なんて呼ばれ方をしていると聞いたことがある。
ぼくが少年の頃はネットと言えばまだまだアングラなもので、一部の専門知識を持った人の場という印象だった。
それがDOCOMOiモードあたりから急速にネットが身近になり、一気に世間に浸透していき、今やスマホで簡単にインターネットができる。
いきなり広がったもんだからネット教育が追い付かず、デジタル機器は手の届くところにあるけど使い方は自己流ということになるのだろう。
デジタル機器が身近にあるからと言って使い方を熟知しているわけではなく、あくまでも取り入れるのに抵抗がないというだけだ。
それに若さゆえの自己顕示欲が合わさって、非常識な内容や個人が特定できる情報をアップしてしまうのだ。
失恋した女子がポエミーな文章を投稿しているのを見ると、保存しておいて何十年後かに見せてあげたくなる。


とは言えぼくに被害が及ばない限りは、どんどん投稿してもらったらいい。
反面教師として自分の行動を戒めることができるし、彼らが大人になったときに自分の体験を子供に伝え、アホが減るかもしれない。
ただ、あんまり若い子に注意喚起をしてネットリテラシーを高められると、水着写真が見られなくなってしまうので加減が難しいところだ。