公共の秘密基地

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変な名前を付ける普通の親

ブログのネタが思いついたとき、下書きにメモを残しておくのだが、何について書こうと思っていたのか分からないメモを発見したので紐解いていく。

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【タイトル】
ティアラちゃん


【本文】
残酷

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ぼくの性格的に、最近多い変な名前の子供について書きたかったのだと思う。
キラキラネームと言ったり、一部ネット上ではDQNネーム(ドキュンネーム)と呼んだりするようだ。
DQNネームの語源は調べたらすぐ出てくるので興味のある人はどうぞ。


子供に非常識な名前をつけて『名前は親からの最初のプレゼントだから他人と被らないものを』と言う親がいるが、プレゼントって本人が欲しがっているものをあげるんじゃないの?
何が欲しいのか分からないなら、無難なものをあげると思う。
観光地のお土産物屋に売ってるようなドラゴンの巻き付いた剣のキーホルダーを、被らないからという理由ではあげないはずだ。


以前、とある芸能人が子供に変な名前を付けていたが、『名前で他人を判断する人間になってほしくないとの思いを込めた』という趣旨のことを言っており、意味が分からなかった。
子供に求める理想があるのなら、教育をすればいいだけのことだ。
どことなく本人が受けてきた偏見や世間の好奇の目に対する反骨精神的な意味合いも感じられるし、わざわざ言うあたりコンプレックスに思ってるんだなと感じた。
何で物心つく前から十字架を背負わせるようなことをするのか。
あれか、自分自身が変な名前だと、下手に他人の名前を馬鹿にできないだろうという、セルフ縛りのようなものだろうか。


昨年くらいに、変な名前を付けられた人の改名が認められたとニュースで見た。
その人は【王子様】という名前で、自己紹介の時に笑われたり、偽名だと疑われたりと、名前のことで散々苦労したらしい。
親は何を思ってそんな命名をしたのだろう。
ぼくは子供を産んだことも産む予定もないが、出産するとテンションがおかしくなるのだろうか。
出生届を受理する市役所の部署で働いている友達曰く、『地味な見た目や真面目そうな夫婦に限って突拍子もない名前を付けている』と言っていた。
インテリジェンスの欠片もないような見た目の人らが常識のない名前をつけても、なるほどねくらいにしか思わないので、ギャップで印象に残っている部分はあるかもしれないが、変な名前がスタンダートになっている気がして恐ろしい。

www.sankei.com



また、将来的には海外で活躍してほしいという気持ちから、やけにカタカナっぽい名前を付ける親もいるが、国際的に打って出てほしいならなおさら日本人としてのアイデンティティを主張できる名前にすべきだと思うが。
金髪で青い目をした西洋人が【貫一郎】や【源之助】とかって名前だったら違和感あるでしょう。
どんな名前であれ命名時の気持ちは嘘ではないだろうし、そうなってほしいという願いを込めて付けられたことは間違いないだろう。
それゆえにタチが悪いというか、『あなたのためを思って』感が出すぎてしまうのかもしれない。
理想の押しつけは名前で可能性に縛りをかけて、子供の人生を限定してしまうことにもなる気がする。
ぼくは子育てをしたことがないが、子供は親の思う通りに育ってくれないというのは自分が身をもって証明している。


親は子供に名前を付ける前に、一ヶ月間自分がその名前で暮らしてみればいいのだ。
病院の待合室で『獅子王さん』や『純粋羅(ぴゅあら)さん』と呼ばれてみれば、自分が子供に背負わせようとしているエゴの重さが理解できると思う。