公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

会社を辞めた話

会社を辞めてから一ヶ月半が経過したので、前職の愚痴でも書いてやろうかと思っていた。


アンガーマネジメントという言葉があり、怒りは6秒我慢すると薄れていくというやつだった気がする。


どうやら前の会社に対する怒りも知らず知らずのうちにマネジメントされていたらしく、
割とどうでもよくなってしまった。


昔、社員全員が休日に強制出席させられる意味のない行事で社長が言っていたことは、
『みんなが嫌々参加しているのが見て分かる。こんなモチベーションでは我が社は時代に取り残される。』
というものだった。


当の社長はパソコンもスマホも使えず、連絡はもっぱら電話とファックスだ。


携帯電話の電源すら、うっとおしいからと切っていることもある。


時代に取り残されたくないのなら、社長自身のIT化を進めるべきであるが、
辞めたのでもうどうでもいい。


仕事自体は未経験なので覚えることが多くやりがいがあったし、今まで関わったことのない業種だったため、
業界ならではの体験も新鮮でとても楽しかった。


社内にもいい人が多く、ぼくは初対面の人と打ち解けて話すのが苦手なのだが、
若い人もベテランの人も気さくに話しかけてくれたのはありがたかった。


また、ぼくの上司が厄介な人で有名だったらしく、いろいろと同情的だったのも覚えている。


mezashiquick.hatenablog.jp


退職の話を部長にする際も、前日までは不満をぶちまけて辞めてやろうと考えていたが、
冷静に考えたら揉めてもいいことないよなと思い至り、適当なことを言って退職の意思を告げたら
かなりあっけなく辞められた。


もしも退職を考えている人がいて、特に会社に恨みとかがないのであれば、
穏便に済ませるに越したことはない。


どんな職場にいても嫌なことはあるし、我慢して折り合いをつけてやっていくしかないのは分かるが、
ぼくは結婚しているわけでも何か特殊な事情があるわけでもないので、
いつか改善するかもしれない現状に期待してストレスを抱えながら働くのは無理だった。


仕事をするために生きているのではないし、嫌なことからは別に逃げてもいいと思う。


別に辞めたって死なないし、会社はぼくが辞めても潰れないので、何も問題はない。


誰かの当たり前はぼくにとっては非常識である。


この日本という国はレールを外れた人間に厳しく、新卒一括採用や終身雇用が生きていることからも明らかだ。


ぼくは前職を辞める前からとっくにレールからは外れていたし、そんなことはどうでもいいが、
もしもこれからレールを外れてしまった人と出会うことがあれば、ちょっとは親身になれるとは思う。


次の仕事の目途はありがたいことに立っており、前職と比べて収入は少なくなるが、
声を掛けてくれた恩に報いる以上の働きをしたい。