世の中便利なものが増えてきているけど、それはあくまでも道具であって、使う人次第で良くも悪くもなるし、人間がそれに振り回されてはいけない。
スマホなんかがいい例で、生活には欠かせないツールではあるけど、スマホ依存だのソシャゲへの廃課金だの、社会問題になっている事柄もある。
ぼくは、ドラコンボールに出てくるスカウターも、使うやつが間抜けなせいで活用されていない典型例だと思っている。
悟空がナメック星に到着したとき、ギニュー特戦隊の人らはスカウターで悟空の戦闘力を見て、完全に侮っていた。
ご存じの通り、悟空は戦闘力を変化させられるので、舐めてかかったリクームやバータは返り討ちにあった。
もし仮に、悟空が戦闘力全開でナメック星に降り立ったとしても、彼らはスカウターの故障だとか言って数値を信用しなかっただろう。
ジースは怪我が治ったベジータの戦闘力を、スカウターの故障と言って信じなかった。
フリーザ軍の人らは自分の実力を過信しているので、スカウターの計測値を信用せず、自分に都合のいい結果しか見ようとしない。
また、高すぎる戦闘力を計測するとスカウターは壊れてしまう。
もはや計器として欠陥品で、カウンターがストップするとか計測不能のアラートを出すとかすればいいのに、よりによって故障するとか道具としての役目を果たせていないし、目元で爆発するのも危ない。
例えば説明書に、
『極度に高い戦闘力は計測しないでください』
とでも書いていれば別だが、それにしたってフリーザ軍の人らがいちいち説明書を読むとも思えないので、間違った使い方をしても壊れないフールプルーフの設計にしておくべきだ。
壊れたスカウターの破片がフリーザ様の目に入ったとしたら製造している工場ごと潰されるだろうし、考えられるリスク回避はしておくべきだ。
高すぎる戦闘力は信用しないし、低すぎても侮るだけなので、自分より下の相手を見つけて安心するためのマウンティング専用機器でしかなくなっている。
どういう仕組みかは分からないが人物の位置を知ることはできるようなので、そっちをメインにして機能を一新してはどうだろうか。
ところでスカウターが壊れる描写ってクウラが登場する劇場版にはあったと思うけど、本編であっただろうか。
こないだアマゾンプライムで最新作のブロリーを見たが、惑星ベジータの人らが使ってたスカウターの旧型みたいなやつは確かに壊れてた。
ブロリーのあの終わり方は賛否あるようだが、ぼくはハッピーエンドでいいと思う。