公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

攘夷するぞ

ぼくのように落ちているお金を拾ってせこせこ生きているような打って出ることのない小市民からすれば、リスクを顧みずに事業を起こす人間というのは尊敬する。


自分という看板を背負って戦っていくのは本当に大変だろうし、毎日考えても考え足りないほど思索を巡らせていることだろう。


ただまあ、会社自体は高校生でも興せるし、行動することに価値はあるのかもしれないが、淘汰されるべきものはさっさと消えてほしいと思う。


ちょっと前、マリオカートのコスチュームやゲーム名称をパクって東京都内でカート屋を運営していた業者が、任天堂との裁判に負けたというニュースを見た。


ぼくは車を運転しないので分からないが、カートは車高が低くて他の車からすれば本当に危険だと思う。


しかも、運転しているのは日本の交通ルールがいまいち分かっていない外国人だ。


業者は何を思ってあんな商売を始めたんだろうかと、理解に苦しむ。


確実に迷惑にしかなっていないし、もっと言えば世の中にとって必要のない仕事だ。


迷惑メール業者と同じようなもんで、ああいう人に害しかもたらさない会社で働いている人は、毎日どういう神経で勤務しているんだろうか。


道路交通法上、カートは違法ではないらしいが、法に触れないからと言って何をしてもいいわけではなく、モラルの問題だ。


ぼくの住んでいる街でも、一度だけカートに乗った外国人の集団を見たことがある。


車線が少ない割に交通量の多い道路で、ドライバーは非常に迷惑していただろう。


呑気なことに運転している当の外国人は笑顔でこちらに手を振っており、周りにどう見られているかは何も気にしていない様子だった。


ぼくは基本的に外国人が嫌いなので、その光景を見てかなりイラついたし、中指でも立ててやろうかと思ったけどヘタレなのでやめた。


別にお前らのことなんか何一つ歓迎していないし、そんなアホみたいな面してるから体臭がキツイんだよとか因果関係のない恨み節を噛み締めつつ、その場を後にした。


あれからカートの集団を見ることはないので、廃業したのだろうか。


もちろん、悪いのは乗っている外国人ではなく、迷惑をかけても顧みることのないカートの業者だ。


外国人のマナーの悪さを槍玉に上げ、日本人が礼儀正しく親切な民族であることを強調する思考停止したしょうもないテレビ番組がいまだにあるようだが、こんな商売がまかり通っているようでは、日本人のマナーとやらもたかが知れている。