公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

婚活ファッションを買いに行く服がない

とある方のブログで、
『無難すぎる婚活ファッションの男性は守りに入りすぎていて個性がない』
という記事を見た。


なるほどねと思って興味深く読んでいて、きっとそういう人は洋服にかけるカロリーが単純に少ないのだろう。


少ないが故に、服の選び方が分からないのだ。


ぼくは昔から洋服が好きでいろいろ手を出した結果、今の自分のファッションに満足しているが、現状に留まることなくこれからもたくさんのアイテムを試したいと思っている。


若い頃は自分の好きな服装だけしておけばよかったが、ある程度の年齢になるとかしこまった場にも赴かねばならず、カジュアル一辺倒だけでは場の雰囲気にそぐわないことも出てきた。


まだ若いときの更に鋭かった頃は場の雰囲気に自分が合わせる必要性を見出せず、普段通りの格好に申し訳程度にジャケットを羽織ったスタイルでフォーマルな席に鎮座していた。


だけど今はファッションに対して柔軟に考えられるようになり、好きなことだからこそ幅を持たせて選択肢を増やすことが重要だし楽しいと気が付いた。


TPOを意識しつつ、かつ自分の色も出しつつ、そのギリギリのラインを見極めて個性を演出するのが最高に快感だ。


楽しさや自己表現、自分の心が動いたかどうかを第一に考えて洋服と接している人間ばかりでないことはよく分かっていて、洋服に対して求めるものがそれぞれ違うことも承知している。


周りから浮かないようにとか、とにかく流行っているものを着たいとか、暑さ寒さをしのげればいいとか、各々の理由で服を買えばいいと思う。


で、無難な婚活ファッションになってしまう人は普段着と仕事着しか持っていないから、フォーマルとカジュアルの中間着の用意がなく、かと言って派手すぎる格好は敬遠されてしまうため、普段着の延長のような印象に残らない服装になるのだろう。


そういう人は結婚式なんかもビジネススーツで行くので何だか残念になりがちだ。


別に洋服の球数を多く持っている必要はなく、着回しのききそうなちょっとフォーマル寄りのアイテムを買い足せばいいのだが、『場に適した服』というのが理解できないのだと思う。


『そういうときは女性がリードして男性と一緒に服を選びに行きましょう』
というアドバイスもあるようだ。


確かに女性は男性に比べてファッションに対する関心は深いと思うが、感度が高いこととオシャレであることや人の服を選べることはイコールではない。


女性が男性に着てほしい服と男性自身が着たい服は同じではないので、妙な柄物とかペラペラのベストとかを着てみてと提案されたときの男性の苦労はお察しする。


ファッションに対するこだわりはないけど、自分の好みでないものを押し付けられることに不快感を持つ男性はいる。


個性を演出してほしいと男性に求めるのは結構だが、個性とは左右で色の違うシャツを着ることでも年中半ズボンで過ごすことでもないので、女性としても変に冒険はさせずに時間をかけてその人に合った洋服を一緒に選んでみてはどうだろうか。


お勧めはカジュアルでも使用できるようなフォーマル寄りのアイテムだ。(ジャケットやクラッチバックとか)


ぼくも昔の写真を見返すと、当時の彼女はよくこんな格好の人間と一緒に歩いてくれたなと思うような服を着ていることがあるため、呆れているのか許容しているのかは知らないがとりあえず感謝はしている。


ちなみに今年の初買いはこんな柄の春夏物ジャケットで、こういうのを初デートで着てこられても女性は困るだろうから、TPOを考えるのは難しくも楽しくもある。

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