男女の収入で格差があったり、男のほうが力が強かったり、棒と穴の形状から考えて仕方のないことかもしれないが、基本的に女性は受け身である。
すぐに海外ではどうのという話を持ち出す外国かぶれのやつは嫌いだし、世が世なら「攘夷!」と叫んで斬りかかられるかもしれないので、とりあえず日本の話ということで。
まあ別に受け身なのは正直そこまで腹が立たんのだけども、虫酸が走る言い回しとして『愛され〇〇』というやつがある。
昔、女性向け整髪料のCMで見た、『ゆるふわ愛されパーマ』とかいうキャッチコピーは本当におぞましいと思う。
そういうやつに限って股がゆるふわなのだというありきたりな罵倒は置いといて、この『愛され〇〇』という言葉には女性の受け身さがたっぷりと詰まっている。
ぼくは常々、人や環境に期待しないことをモットーに暮らしている。
他人は自分の思った通りには動いてくれないし、
『この人は自分にこんなことをしてくれるだろう』
『この環境は自分にあんなことをもたらしてくれるだろう』
という考えは全て妄想で、思い浮かべるだけ無駄なのだ。
周囲の人や環境が自分に何かを与えてくれるとして、それは対象に何か好ましい行動をした結果もたらされるものであって(好ましくない行動の結果が勉強になることもあるが)、何もせずに得られるものというのは風呂に入れば流れるくらい曖昧なものだ。
受け身な上に他人に勝手に期待してあれこれ求めすぎる人って意外といるなというのは、西野カナの歌からも明らかだ。
ぼくが言いたいのは、愛されたいのならまずは他人を愛することから始めようということだ。
西野カナではなく、KinKi Kidsの精神で。
それは誰とでもコンビニ感覚でセックスしろということではなく、してくれたら嬉しいんだけど、穏やかにかつ親切にすることを心掛けるとか、感謝の言葉を忘れないとか、簡単にできそうだけど意外とやってないことこそ大切なのだ。
こんなことは世間に蔓延している、
『愛され女子になるたった5つのこと(/▽\)♪』
みたいなコラムに書いているかもしれず、とにかく受け身で幸せをゲットしようぜとのたまっている内容ではないかもしれない。
そうだとしたらこちらの誤解なので申し訳ないが、それであってもタイトルからして見る気が起きないので損をしていると言わざるを得ない。
他人に親切にするより誰とでもセックスするほうが簡単だと言う女性はぜひご一報ください。