公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

若さ、若さって何だ

うちの近所には公園があり、暖かくなってくると知能指数一桁くらいの若者がよくたむろしている。


ある夜、公園の脇を通っていると、メインゲートから人が出てくるのが見えた。


ぼくの行く方向がそちらだったので近づいていくと、三人組の女性だったのだがどうも様子が変だった。


両脇の二人で真ん中の女性を支えるようにして歩いており、支えられている女性は号泣しすぎて過呼吸みたいになっていた。


その後ろからはこれまた三人組の男性が出てきて、うちの一人はなんだかご立腹の様子だった。


過呼吸の女性とキレている男性の痴話喧嘩を見物していたい気持ちはあったけど、いい感じの隠密スペースがなかったため、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした。


背後では彼氏と思われる男性がエキサイトしており、
「泣けばいいと思ってんじゃねえぞ」
という声が後ろから聞こえてきて、女性が本当にそう思っているかはさておき、気持ちは分からんでもないなあと心中で頷いていた。


続けて同じ男性の声で、
「お前のそういう考えが甘いんじゃ」
との発言があったが、住宅街のど真ん中で夜遅くにデカい声で叫んでるやつに考えの甘さを責められたくないなあと、そちらは同意できなかった。


人を見た目で判断するのはよくないと言うが、見た目『だけ』で決めつけるのが駄目なんであって、見た目は重要な判断材料である。


その子らも免許が持てる年齢になったら煽り運転とかしそうな見た目の子たちだった。


強制されたわけではなく、自分が好きでその格好をしてるわけだから、評価も甘んじて受け入れろと思う。


下された評価に対して怒るのは自由だし、批評の名を借りた中傷みたいになるのもよくないが、見た目で弾かれたら中身は見てもらえんことすら往々にしてあるのだ。


メガネのときはマジメぶっているのだ。