『優しさだけじゃ人は愛せないから』
と甲本ヒロトは歌っていたが、優しさの形は人それぞれで、そこにバシッとはまるか否かは難しいなと思う。
彼女のカバンを持つ男が理解できない。
好きな映画はフランスのマイナーやつを答えそうな男も持っているし、子供とか小動物をバンバン蹴ってそうな男も持っているので、属性は関係なく一定数いるのだろう。
スマホと財布くらいしか入らないような小さいカバンですら持っているので、荷物の大小ではなく彼女のカバンを持つということに意味があるらしい。
彼氏が女性もののカバンを持っているとちぐはぐで違和感があるし、彼女もカバン込みでコーディネートを考えているだろうから、自分で持っていたほうがいいと思う。
彼女のリュックを背負ってあげている彼氏を見たこともあり、これ彼女は両手も背中もフリーで、仕事中なら何か手伝うことありませんかって聞きに行くレベルですることないだろう。
コーディネートがちぐはぐに見えるので、周りからは彼氏が彼女のカバンを持っていることは一目瞭然であり、それを見て優しい彼氏だなあと思うのか、荷物くらい自分で持てばいいのにと思うのか、どちらが正しいかと言えば正解はなくて、カバンを持ってほしい彼女と持ちたい彼氏がバシッとはまったにすぎないのだ。
今度の彼氏はカバンを持ってくれないって愚痴る彼女も、彼女がカバンを持たせようとするってぼやく彼氏も、とりあえずなんとなくやっていたカバンを持つことについての是非を己に問うてみてはどうだろうか。
ぼくは持ちたくないですが。