公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

あたしの心に指を入れないで

祖父の影響からか能(能楽)が好きなのだが、いまいち見る機会がなく、数年前に職場の人にチケットをもらって見に行ったきりだ。


日本の伝統芸能には興味があるため、街中に貼ってある公演のポスターなんかは注意して見るようにしている。


こないだ電車に乗っていると文楽の公演予告のポスターが目についたので、内容を読んでいると『傾城反魂香』という演目が目に止まった。


『けいせいはんごんこう』と読むらしいが、BLEACHが大好きなぼくとしては、この演目が卍解だとして能力はどんなだろうとか、始解は何になるだろうとにやにやしていた。


直接攻撃系の斬魄刀には似つかわしくないし、名前的に花天狂骨枯松心中みたいなオトナの能力だと思われる。


ベタにいくと始解は『傾城』になるだろうけど、久保帯人先生ならどんな料理を作ってくれるか是非とも知りたい。


あと、読み仮名は分からなかったが『明烏六花曙』という演目もあり、こちらも極めてBLEACH感の強い名前だなと、文楽に興味が湧いてきた。


あとは部門別に好きな斬魄刀でも書いておくのでよかったら読んでって。


いずれ、単行本に載ってるポエムからオススメを挙げる記事も書きたい。




【形状部門】
◆逆撫
ここまでBLEACHを読んでいると、デカい輪っかは飾りかと予想してしまうが、自分の浅はかさを思い知ってしまう斬魄刀
劣化鏡花水月と揶揄されることもあるが、搦め手系のややこしい能力はやはりそそるものがある。
次の解号部門からはあえて外したが、『倒れろ』という解号もおしゃれ。


◆疋殺地蔵
自然の生物ではなく、人造の有機物感がありありと表現力されている。
持ち主が肉弾戦メインでないためか、刀の形状を成していないところもよい。
変なとこに斬魄刀をぶら下げていたり、千年血戦篇からは鞘が内臓っぽくなったあたりも素敵。


◆紅姫
直刃の斬魄刀はたぶんこれだけ。
疋殺地蔵みたいにゴチャゴチャしたのもいいけど、シンプルなかっこよさがある。
好きな卍解部門からは外したが、卍解の名称と形状は斬魄刀の中で最もエロい。



【解号部門】
◆「潰せ『羽黒蜻蛉(はぐろとんぼ)』」
何しに出てきたのか分からんと言われがちな仮面の軍勢だが、各々のキャラクターデザインや全員一斉に仮面を着けるシーンのかっこよさはさすが久保帯人先生と言わざるを得ない。
『潰せ』というシンプルな解号ながら、蜻蛉と合体するとなぜこうも我々を惹き付けるのか。


◆「祈れ『聖哭螳蜋(サンタテレサ)』」
ノイトラのキャラ的に祈るという言葉は似つかわしくないのに、何でこの解号にしたのかと疑問だった。
どうやらノイトラのデザインイメージはカマキリらしく、カマキリが前足を擦り合わせる姿が祈っているように見えることからこの解号になったらしい。
そのセンスを少しでいいから分けてほしい。


◆「掻っ切れ『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』」
グリムジョー・ジャガージャックやバンビエッタ・バスターバインなどが口にして気持ちいい固有名詞として挙げられることが多いが、斬魄刀と解号の語呂の良さに加え、持ち主のチルッチ・サンダーウィッチという名前も合わせると総合的に語感がいいのは圧倒的にこれ。
解放前の刀や、帰刃時の形状も好み。
基本的に帰刃の解号と名称はどれもカッコいい。



卍解部門】
神殺槍
実は言ったほど迅く伸びないし、言ったほど長く伸びないらしいが、それでも一護が驚いた速度での伸縮は脅威。
何より、毒を巡らす際の解号が「死せ『神殺鎗』(ころせ『かみしにのやり』)」で読みと漢字が逆になっているのがギンのキャラを象徴している。


◆金色疋殺地蔵
初めて登場した卍解なのに正統派なかっこよさではなく、AKIRAの鉄雄みたいのが現れたときは生まれ変わったら金色疋殺地蔵になりたいと思ったほど興奮した。
あのときのマユリは敵としての登場だったため、異形の卍解のほうが敵役としてはふさわしい。


◆しら筆一文字
和尚の戦闘シーンはセンスの暴力だった。
久保帯人先生はとにかく白と黒の扱いがうまい。
あそこがBLEACH最後の輝きなどという意見もあるが、BLEACHはずっと輝いており、眩しすぎて分からないだけなのだ。
偉大な相手というのは輝いて見えるものだ。