公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

このブログも糧にしてみせろ

しょうもないポジティブ思考とか根拠のないスピリチュアルとかが嫌いなので、「とりあえずやってみようよ!」みたいなマインドが好きではない。
エセポジティブは「いや、自分はいいんでみなさんだけでどうぞ」と言っても引き下がってくれないのでタチが悪い。
偽物たちは「人は人・自分は自分」という考え方ができない。
自分がネガティブだった頃の不安な気持ちを思い出したくないがために、「あなたのため」という言葉を隠れ蓑にして相手を自分の思い通りにコントロールすることで安心するのだ。


とは言え、世の中にはやっといたほうがいいことは意外とある。
海外旅行・恋愛・一人暮らし・アナルセックスなど、ぜひ一度は経験してほしいと思うことは人によって異なる。
価値観が変わるほどの大きなものから簡単に達成できるちょっとしたことまで多岐に渡るが、規模が大きいからと言って偉大なわけでも、小規模だから矮小なわけでもない。


周囲と比べることは無意味なのだが、ぼくは周りの友人と比べて人並みの人生を歩んでいないと思っている。
恋人はいないし結婚もしてないし、もちろん子供もいない。
仕事においても他人に誇れるキャリアを積んだわけでも、何か実績があるわけでもない。
かと言って人生を悲観しているわけではなく、そうなったものは仕方がないと思っているし、いろんな要素が絡み合った結果だ。
もしかしたらもっとどん底まで落ちていたかもしれないし。
自分が嫌いというわけでもないので気にしていない。
あくまでも他と比べたらの話だ。


人生規模で語ると話が大きくなりすぎるが、ポピュラーだけどやったことがないことって割とあると思う。
ぼくの場合は上記したことに加えて、髪を染めたこととピアスを開けたことがない。
なぜかと言うと、しょうもないからだ。
高校生の頃、長期休暇になると同級生の中には学校に内緒で髪を染め、休み明けに黒に染め直す子が何人かいた。
体制に反抗してみたり、悪いことをカッコいいと思ったりすることは若い頃にはありがちだが、ぼくは冷めた目で見ていた。
そんなもの高校を卒業したらいくらでもできるし、そもそもみんながやっていることで個性をアピールしたって面白くない。
たぶんこの人たちは、逆に校則で「髪を染めましょう」と指定されたら染めないタイプだと思う。
「周囲に受け入れられる程度の個性」「友達から浮かないくらいのアンチ学校・教師アピール」
仲間外れになりたくないと思う動機もアリだろうけど、そんなことで連帯意識を感じるしょっぱい人間関係やしょうもない自己主張も問題だと思う。
まあ高校を卒業したらしたで、こぞって髪を染める周囲に辟易していたのだけど。


i-voce.jp

あと、このおばちゃんみたいに二言目には「経験」とか言う人も苦手だ。
人生はビジネスではないので、結果ばかり求めていると疲れると思う。
世の中には毒にも薬にもならないことはたくさんあるのに、何でも「学び」「経験値」に変換するのは疲れないのだろうか。
「うん!自分には必要ないってことが分かった!成長成長!!」とか言ってそうだ。
予定をギチギチに詰め込んで常に動いているタイプの人が苦手なのだが、なぜ苦手なのかようやく最近分かった。
こういう人は、経験値を多く得られる体験を人生でいかに効率よく積み重ねられるかばかりを考えている気がする。
まあぼくが、こういう英語喋りたがり・海外行きたがりの人を嫌っているのもあるが。
一生PDCAを回してマネタイズにフォーカスして、アジェンダのコンセンサスを取っていればいいと思う。


やったことがないことと言えば、こないだ初めてクラブハリエのバームクーヘンを食べたけど普通だった。
本店では焼き立てが食べられるというパラダイスらしい。
ちなみにぼくの思うやっといたほうがいいことは、【鶏むね肉を塊で買ってきて丸ごと焼いて適当に味付けをして食べる】だ。


「やりたいことをやっておかないと死ぬときに後悔する」「人生は一度きり」という呪いが世間には蔓延している。
死んだこともないのにどうして分かるのだろうか。
後悔する余裕もない死にざまかもしれないのに、前向きなのか後ろ向きなのか分からない人たちだ。
ほどほどだったけど楽しいと思える人生もあるかもしれない。
もしもぼくが本気で人生を悔やんでいたとしても、死によって後悔することから解放されるわけだから、逆に安堵すると思うのだ。