公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

和訳すると白幼女

嫌いじゃないけど、そんなに積極的に食べたくないなという食べ物がある。
みんなに人気の定番商品で、食べる機会が多いけど本当はそんなに食べたくないなというものがある。
ぼくにとってそれは【カントリーマアム】に他ならない。


最近食べる機会が多いのだが、あれってそんなにおいしいかね?
マズくはないので食べるけど、本当はそんなに好きじゃない。
パサパサしてるし、チョコの味もいまいち薄くてパンチに欠けるし、パサパサしてるし、魅力が全くない。
カントリーマアムからLINEが来ても手を抜いてスタンプだけで返信するだろうと思えるくらい、割とどうでもいい存在だ。
レンジで温めて食べるとおいしいらしいが、そんな小細工をしないと受け入れてもらえない時点で、お菓子の長所である"手軽さ"を完全に放棄している。
何であれが広く市民権を得ていて、人の家に遊びに行くと置いてある確率が高いのかさっぱり分からない。
安売りをしている頻度が高いとか、定期的に期間限定の味が発売されているとか、賞味期限が長いとかだろうか。
今までカントリーマアムに関心を持ったことがないので分からないが。


ブルボンの【ルマンド】もあまり好きではない。
あれもなんか、紅茶っぽい味がするというか、斜に構えた感じが好きではない。
サクサクした食感は素敵だが、そのせいでとにかく欠片がポロポロこぼれる。
貧乏根性を発揮して個包装の袋に残った欠片を吸引しようとすると、思ったより喉の奥まで欠片が侵入してきて、むせてしまうのも腹立つ。
「あたしの好きなものって万人受けしないから、変わってるって言われるんだー」が口癖の、孤高の人間を気取っているようで実は他人の評価が気になって仕方のないサブカルクソ女みたいな印象を受ける。
アイスにもなるほどの人気なのだが、やっぱり何がそんなに支持されているのか分からない。
ルマンドから連絡が来ても、たぶんすぐには返信しないだろう。


rocketnews24.com

このサイトが実施したブルボンのお菓子人気投票によると、一位はルマンドだったようだ。
煽っているとかではなく、ルマンドが好きな人はぼくにルマンドの魅力をぜひ教えてほしい。
ちなみに、同じブルボンだと六位の【ホワイトロリータ】もそんなに好きではない。
まず名前からし児ポ*1ってるし、そもそもホワイトチョコレートとか言うカカオの摂理に反した食物をおいしいと思わない。
全面がホワイトチョコレートで覆われているので、お菓子を適切な温度湿度で保管する概念のない雑なご家庭で出されるホワイトロリータは表面がねっちょりしている。
最近食べてないのでどんな食感だったかすら忘れてしまった。
ホワイトチョコなら、四位のバームロールのほうがまだおいしい。


ルマンドホワイトロリータと同じライン(似たようなパッケージのお菓子)だと、【チョコリエール】を推したい。
エリーゼ程度なら片手間で蹴散らせるポテンシャルを秘めているのだが、いかんせん絶対正義の【アルフォート】と系統が似ている。
アルフォート先輩の二番煎じと揶揄され、兄さんを意識しすぎて自分の色を出し切れていないのが切ない。
近所のスーパーにはルマンドホワイトロリータは置いてあるが、チョコリエールは置いていないので、他にもそういう小売店はあるだろう。
「え?お前あんな子が好きなの!?」と言われても、チョコリエールには傍にいてほしい存在だ。


ちなみに、ぼくの大好きなアルフォートは僅差で二位だったらしい。
チョコレートとビスケットのバランスが素晴らしく、口の中で混然一体となるハーモニーが最高だ。
盾のような形状からは想像できない、守りを捨てたオフェンシブなお菓子である。
昔、CMをしていた谷原章介アルフォートのイメージに合っている。
彼の家に遊びに行ったら、ガラス張りのテーブルの上にアンティークの器があり、中には適切に温度管理されたアルフォートが鎮座している印象だ。