公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

恋をしている

【かわいすぎる●●】とか【美人すぎる○○】って呼ばれている人がいる。
そういう人を見るたびに思うことは、【××にしてはかわいい】というだけで、タレントのレベルで見たら大したことのない人がほとんどだ。
例えば声優は、声がかわいいとかの声優フィルターがかかっているから容姿が良く見えるだけで、タレントどころか一般人レベルで見てもいまいちな人も結構いる。
また、かわいすぎる●●はあくまでもその業界内ではちやほやされるかもしれないが、メディアへの露出が増えると悲惨である。
今までいた世界ではもっさりした人が多かったため、若くて美人であることは何よりのアドバンテージになり、周囲の有象無象を蹴散らすことは容易だっただろう。
しかし、タレントが血で血を洗う芸能界となると、ただ容姿が優れているだけの人間など山ほどいる。
そこにトーク力や空気の読み方、周囲への気配りやお偉いさんの下半身周りの接待など、いろいろな強みを見つけて初めて安定した人気を獲得できるのだ。
【美人すぎるビールの売り子】という触れ込みでデビューしたタレントが何人かいたと思うが、あの人らにできるのは売り子時代のエピソードトークと、乳がでかければグラビアくらいのことで、他の強みを見つけないとすぐに飽きられてしまう。


先日、ゴーリキーこと剛力彩芽ZOZOTOWNの前澤社長と復縁したとのスクープを週刊誌が報じていた。

bunshun.jp

コロナで暗くなっている世の中に、素敵なネタを投下してくれるエンターテイナーの鑑である。
ヤフコメの人らが喜々として「どうでもいい」とコメントする様が浮かぶ。
真実かどうかは不明だが、彼女の今までの動向的に、復縁したとなればSNSにそれっぽいことを匂わせる投稿をするだろう。
交際をスタートした当初、ゴーリキーの浮かれっぷりは相当なものだった。
ふたりでチンドン屋みたいな服装をしてイベントに登場してはワイドショーや週刊誌に報じられ、SNSでは遠回しに交際順調アピールをし、「今、オンナとして輝いてます」感を全開にしていた。
しかし、世間は彼女の調子乗りな感じが鼻についたらしく、ゴーリキーの好感度は急落し、彼女の唯一の代表作とも言える【ヤマザキ ランチパック】のCMすら降板した。


ただぼくは、彼女の気持ちは分からんでもない。
ゴーリキーは美人でもなく、ずば抜けた演技力や表現力があるわけでもなく、これと言って代表作もない。
女優としては歯がゆく、コンプレックスに感じていたかもしれない。
また、本当かどうかは知らないが、彼女が所属している芸能事務所は25歳くらいまで恋愛禁止なのだそうだ。
今まで大っぴらに恋愛ができず、女優として秀でているものがない彼女が、有名企業の社長でプライベートジェットを持てるレベルの金持ちと交際できたのだ、そりゃゴーリキーでなくても浮かれる。
もしも高校生だったらメールアドレスを【zuttoissyo_ayame-yuusaku@ezweb】にしていてもおかしくはない。
彼氏の前でしか見せないであろう顔を惜しげもなくカメラに晒す彼女は、いつの瞬間も懸命に恋をしていた。
今までゴーリキーが主演してきたどんなドラマよりも面白い、一人のオンナの全力の恋愛模様は、高橋しんの【最終兵器彼女】を彷彿とさせた。
あの漫画ではシュウジとチセが全力で恋をした結果、地球が滅びることになったのだが、恋した結果のゴーリキーは仕事を失うこととなった。


ご存じの通り、その後ふたりは破局することになる。
幸せアピールをしてメディアに露出していたゴーリキーは手札に窮しただろう。
彼女が次にしたことは、付き合っていた当時のエピソードやゾゾへの未練を小出しにして、少しでも延命を計るというものだった。
内海課長が言っていた通り、世間は勝者を叩いて敗者を貶すことが好きなので、ゴーリキーの不幸アピールはメディアでも扱いやすかったのだろう。
交際当時はワイドショーのコーナーでしか取り上げられることがなかったゴーリキーも、別れてからは積極的にバラエティ番組に出演していた。
プライベートを切り売りし、自分の身を削ってでも芸能界で生き残ろうという彼女の執念を感じた。


このブログを書いている途中で続報が入ってきた。
双方、復縁したという報道については否定していないようだ。

headlines.yahoo.co.jp

案の定、ヤフコメの人たちは「他に伝えることがあるだろ」と息巻いているが、わざわざコメントとして残すあたり、本当は彼女のことが大好きなのだ。
傷心アピールも飽きられてきた状況で、新しいネタをぶち込んでくるとはさすがである。
これでまたしばらく、話題とメディアへの露出に困ることはない。
今は大っぴらにアピールすることはできないだろうが、コロナが終息したらまた元気な姿を見せてくれることだろう。
コロナ後の楽しみまで提供してくれる剛力彩芽さんのサービス精神には頭が上がらない。