公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

2020年前後の女性はキングボンビーに憧れていた

最近の若い子は、嵐を起こして全てを壊していたときの工藤静香に似た前髪をしている。
どうもあのすだれみたいな髪型は受け付けないんだけど、彼女たちは本気でかわいいと思ってやっているんだろうか。
洋服以上に、女性のメイクはとにかく流行に左右されていると思う。
化粧をしないぼくですら、昔の写真を見ていると時代を感じるなと思うことがある。
特に、眉毛でそれを感じることが多く、ぼくが大学生くらいの頃は細眉が主流だったが、今は太めの眉毛がメインらしい。
バブルの頃も太眉が流行っていたようなので、ブームというやつは巡るものだなと実感する。


しかし、特に若い女性がしているメイクはどうも受け付けない。
みんな一様にスカスカの前髪・真っ赤な唇をしていて、似合っている人を見たことがない。
それに加えてチークを濃いめに塗っている人もたまにいて、キングボンビーにしか見えない。
あのメイクはどんな美人がやってもブスに見えるので、あれを考えた人は恐らくブスだと思う。
美人を自分と同じラインにまで下げることを目的に、韓流ブームなんかも絡めてあたかも最新のかわいいメイクのように吹聴したのだ。


さらに理解ができないのはプリクラである。
プリクラなんてもう何年も撮ってないので不明だが、最近のは自動で顔に補正がかかるようになっているのだろうか。
若い子のプリクラを見ると、上記したメイクに加えて眼球が物凄い大きさになっており、アゴが人を殺せるくらい鋭角になっている。
メイクは女性だけだが、プリクラに関しては男性も修正がかかっていることが多い。
写真の補正はネタとしてやっているのか、本気でかわいい・カッコいいと思ってやっているのかは不明だが、自分で望んでやっていることだとしたら、若年層の美意識を疑う。
全身が写っているプリクラの場合は、ローキック一発で折れるような細さの脚に修正されており、やはり彼女たちにとって【美しい=細い】なんだろう。
それはまあ理解できなくもないが、顔面が原型を留めないくらいに違和感のある改造をされているため、脚の細さも不気味さを引き立てる要因にしかならない。


若い時の振る舞いというのは年を取ってから思い返すと、叫びたくなるほど恥ずかしく、むずがゆくなってしまうものもある。
昔、ヤマンバギャルと呼ばれてた中南米あたりの部族みたいなカッコをした人らも、口では「こんな時代もあったよね」とか「これはこれで楽しかった」と言っていても、内心は自分と周囲の記憶を抹消したいほど、後悔していると思う。
自分でも薄々これはないなと感じていたものの、選択が間違っていると認めたくなかったのだろう。
ヤマンバは目立つとはいえメインカルチャーではなかったので、やっていた人らも多少は思うところというか、曲がりなりにも信念のようなものはあっただろう。
しかし、すだれ前髪に真っ赤な唇・土着の妖怪のような眼球に鋭いアゴは、多くの若い子が顔面や写真に施している仕様だ。
彼女らが数年後、そんな自分の写真を見て「冷静に考えたらこれはナシ」と思えるようなまともな美的感覚になっていることを望む。