公共の秘密基地

好きなものも嫌いなものもたくさんある

みんなで幸せになろうよ

人を見た目で判断してはいけないと言うが、見た目は初対面の人を判断する上で重要な材料である。


見た目『だけ』で判断するのはNGかもしれないが、後天的に選択できるファッションや
外見の要素において、見た目で判断されることに文句を言うのはナンセンスでもある。


タトゥーを彫った人の中には、タトゥーに対する偏見をなくしてほしいと感じている人もいるようだが、
他人から強制されたのならともかく、自分で彫ることを決めたのだから評価も甘んじて受けるべきである。


下された評価に対して怒ったり悲しんだりと、感情を持つことは自由だが、プラスの評価しかされたくないのなら、
見せるのは何をしても絶賛してくれる仲間内だけで留めておくべきで、これ見よがしにアピールしておいて
白い目で見るなというのは無理がある。


他人の感想は強制できるものではないので、見た目で判断されたくないのなら見た目を変えるか開き直るかしかない。


若くてイケイケなタイプの経営者に対しても同じことを思うときがある。


若くして起業し、勢いがありエネルギーに満ち溢れているのはいいことだが、
そういう人は大体似通った見た目をしている。


ピッタリとしたブランド物のカットソーに身を包み、人の話を聞くときは足を組み、
フットワークの軽さをやけにアピールする。


ガタイが良くて浅黒く、体育会系気質で、
左手の薬指にした結婚指輪はゴールドだったり、ゴツめのタイプだったりする。


奥さんも当然イケイケの人で、旦那の稼いだ金を元手にネイルサロンかヨガ教室を始めがちである。


ああいう人は、自分の見た目で信用されると思っているのだろうか。


スーツを着てぴちっとした髪形をしていれば信用されるわけでもないが、
初対面の相手に無難な印象を与えるのはどちらか考えてみてもらいたい。


ビジネスの場で会ったのであれば実績が重視されるので、自分たちのやってきたことを知ってから
判断してもらうことも可能だろうが、チャラついた外見の人と仕事をしようという気にならないかもしれない。


そういう人は決まって『とりあえずやってみよう』というインティライミ的なマインドで過ごしているが、
やってみるまでに至るプロセスが重要なこともある。


人見知りで職人気質の人や、デリケートなタイプの経営者に、いきなり体ごとぶつかっていっても引かれるだけである。


もしぼくが、ビジネスパートナーから紹介したい人がいるからと、仕事の話をもちかけられて
出向いた場にインティライミがいたら、紹介した人との付き合いを考えるかもしれない。


世の中、ポジティブ思考が是とされているが、あいつらは声がでかいから周囲が誘導されているだけなのだ。


『別に信用されなくても構わない。自分のことを分かってくれる人とだけやっていく。』と彼らは言うかもしれないが、
自己満足でお金を稼げる分野は非常に限られているし、やりたいことだけやって生きてても意外と疲れるのだ。